2020年5月30日
「おはよー♪」
ここからみえるそらは
うすーいみずいろで
まどからみえる
おおきなきのはっぱが
さわさわゆれてるよ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」

 

 

2020年5月29日

 

 「きょうのキモチはどんないろ?」

きょうのじぶんのキモチ。
いまのじぶんのキモチ。
どんなんかな。
きっと
じぶんのなかに
いろんなキモチがあるんやね。
あのキモチ
このキモチ
ぜーんぶだいじな
あなたのキモチ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月28日
「あんなこといいな。できたらいいな。」
こんなふうになったらいいなぁ。
あんなことできたらいいなぁ。
そうぞうのせかいでは
いろんなことができちゃうね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月27日
「ええやんええやん。」
いろいろあたらしい
るーるがあったりして
みんなはどんなきもちかな?
ひとりひとりが
だいじにされて
たのしくすごすほうほうって
だれかにきめられるんじゃなくて
みんなでかんがえるのも
だいじやとおもうねん。
そうしたら
たいへんなことも
ちょっとたのしくなるかも。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月26日
「あついなぁ~」
まいにち
あついひがつづいてるね。
マスクしたら
からだがどんどん
あつくなって
ちょっと
しんどくなったりして。
がっこういくときも
べんきょうするときも
あそぶときも
ずーっとつけなあかんの
たいへんやな。
これからもっとあつくなるのに
みんなは
だいじょうぶかな。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月25日
「さけんでみる?」
おおきなこえで
ちいさなこえで
こころのなかで
どこかで
あーーーーーーー!
さけんでもいいんやで。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月24日
「にちようびやで〜」
こんしゅうはあついひが
おおかったねー。
みんなは
どんな1しゅうかんやったかな?
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月23日
「おはようさーん」
きょうはここは
いいてんきやでー。
みんなのところは
どんなてんきかな?
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月22日
「きょうのキモチはどんないろ?」
きょうのじぶんのキモチ。
いまのじぶんのキモチ。
どんなんかな。
じぶんのキモチ
じぶんのものなのに
わからない
ってときもあるよね。
「わからないねん」って
いってもいいねんで。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月21日
「ほんとはね...」
これがスキ?
こっちがスキっていってたよね?
あれがスキなんでしょ?
スキなこと
スキなもの
スキなほうほう
ほんとうのこと
いえないことってあるよね。
まえとはかわっていたり
じつはうそいってたり
それもすきだけど
あれもすきだったり。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月20日
「みーつけたー」
さんぽにでかけたら
みどりのなかに
ちいちゃなちいちゃな
テントウムシをみつけたよ。
あしもとをよーくみたら
アリたちがいっしょうけんめい
じぶんのいえにたべものをはこんでたよ。
ピーピーときこえるほうをみると
つばめのひなが
おおきなくちをあけて
いっしょうけんめいないてたよ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月19日
「どうするー?」
あそびのなかで
だれかと
ともだちと
るーるをかんがえたり
おもしろくするほうほうをかんがえたり
することってあるよね。
だれかとそうだんしたり。
だれかのほうほうをまねしたり。
じぶんのかんがえたやりかたをみせたり。
だれかといっしょにかんがえると
なかなかきまらなくて
あそびがはじまらんかったり。。。
だれかとそうだんしたり
いっしょにかんがえることで
めっちゃおもしろくなったり。
あそびだけじゃなく
べんきょうもせいかつも
そーかもね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月18日
「どうしたん?」
なんかあったん?
しんどいん?
おなかいたいん?
おちゃもってきたろか?
ちょっとしんどいなーっておもったとき
みんなやったら
どんなふうにしてもらいたいかなぁ。
「そばにいてほしいなぁ。」
「いまはいいたくないなぁ。」
「はなしをきいてほしいなぁ。」
「ぎゅーってしてほしいなぁ。」
「いまはほっといてほしいなぁ。」
いろいろあるんやろなぁ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月17日
にちようびやで〜
どんな1しゅうかんやったかな?
がっこうがはじまったところもあるね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月16日
「いろんなげんごで『おはよう』」
せかいにはたくさんのげんごがあるね。
ぼくらがいったがっこうで
であったこどもたちも
いろんなげんごではなしてたなぁ。
ポルトガルご
かんこくご
フランスご
ちゅうごくご
タイご
ベトナムご
えいご
もっともっとあるよね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月15日
「きょうのキモチはどんないろ?」
きょうのじぶんのキモチ。
いまのじぶんのキモチ。
どんなんかな。
だれかが
あなたのキモチを
しりたいなぁって
おもっているかも。
「ひとりじゃないよ。」
「ここにいるよー」
2020年5月14日
「ごめんにゃさーい」
しまった!
っておもったけど
「ごめんねー」って
いえないときあるよね。
みんなは
そんなときどうするん?
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月13日
「すごいなぁ。」
みんなのがっこうにいったとき
きゅうけいじかんに
じぶんのすきなこと
ともだちのすきなこと
じぶんのすごいところ
ともだちのすごいところ
いろいろおしえてくれたね。
「わたしな、まんがかくのすき。
じぶんのかんがえたキャラクターのえ
かんそうのかみにかいてもいい?」
「ぼくな、だんすできるで。ここでおどっていい?」
「このこな、けんだまでめっちゃすごいねんで!」
「このこな、おりがみでなんでもつくれるねんで。すごやろ!」
「このこな、わたしのはなしいっぱいきいてくれるねん。」
また、みんなといっぱいはなししたいなぁ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月12日
「はる、ばいばーい。」
きのう、さんぽにいったら
あつくてあつくて
あせいっぱいかいたよ。
えだがたくさんみえていた「き」には
きれいなきみどりいろの
はっぱがいっぱいになってたよ。
「ひとりじゃないよー。」

「ここにいるよ。」 

 

 

 

 

2020年5月11日 

 

「なんかちがうねー」

 

いつもとちがうこと。
いつもとちがうところ。
あなたとわたしとちがうこと。
あなたとわたしとちがうところ。
きょうのイラスト
いままでとちがうところ
わかるかなー?
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」

 

 

 

 

 

2020年5月10日

 

「にちようびやで~」

 

 

どんないっしゅうかんやったかな?

 

「ひとりじゃないよー。」

「ここにいるよ。」

2020年5月9日
「おっはよー」
あさおきたらなにする?
てれびをつける?
スマホをみる?
かおをあらう?
きがえる?
なにかたべる?
なにかのむ?
トイレにいく?
カーテンをあける?
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月8日
「きょうのキモチはどんないろ?」
きょうのじぶんのキモチ。
いまのじぶんのキモチ。
どんなんかな。
あさのキモチ。
ひるのキモチ。
よるのキモチ。
いちにちのなかでも
いろいろちがったりするのかなぁ。
「ひとりじゃないよ。」
「ここにいるよー」

 

 

 

2020年5月7日 

 

「そらをみてー」

 

ここはいまあおぞら。
かぜがそよそよふいていて
あたらしいみどりのはっぱが
ゆれてるよー。
きょうはまんげつなんだって。
あなたがいるばしょからは
どんなそらがみえますかー?
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月6日
「こまったなぁ。」
ひとりで
なやんでないかな。
だれか
きいてくれるひといるかな。
だれか
きいてもらいたいひといるかな。
なにか
しらべるほうほうあるかな。
だれかに
きいてもらえてたらいいな。
だれかに
はなせてたらいいな。
だれかに
なにかに
つながってたらいいな。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」

 

 

 

 

 

2020年5月5日

 

 「もしも・・・」

もしも
 きりんのそばにいけたら・・・
もしも
 きりんがみずいろだったら・・・
もしも
 あのくもにのれたら。。。
もしも
 あのきのうえでくらせたら。。。
もしも
もしも
    もしも。。。。
「もしも」は「もしも」だけど
「もしも」だからできることもあるかもね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月4日
「たのしみかたはいろいろ。」
たってビュンビュン
こぐのがすき!
すわってのるのがいい~
ふたりのりがしたいなぁ。
くつとばしもしたい!
おしてあげるのがすき( *´艸`)
またがってのって
となりのぶらんこのこと
こんにちは。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」

 

 

 

2020年5月3日

 

どんな1しゅうかんやったかなぁ?

 

「ひとりじゃないよー。」

「ここにいるよ。」

 

 

2020年5月2日
「おはよー」
おきたくないなぁ。
おきたけど
なんかしんどいなぁ
ってあさもあるよね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年5月1日
「きょうのキモチはどんないろ?」
きょうから5がつやねー。
きょうのじぶんのキモチ。
いまのじぶんのキモチ。
どんなんかな。
「わくわく」
「うーん。。。」
「はぁ~」
「どきどき」
「あーあー」
「いぇーい!」
だれかに
なにかに
どこかで
いろんなかたちで
いろんなほうほうで
じぶんのキモチが
だせてたらいいなぁ。
「ひとりじゃないよ。」
「ここにいるよー」
2020年4月30日
「すって~はいて~」
いえなのかでもいい
ちょこっと
そとにでてでもいい
しんこきゅうしてみたら
きもちいいよ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年4月29日
「ここがいいねーん。」
がっこうがおやすみで
そとにもなかなかいけなくて
もしかしたら
いまは
じぶんのすきなばしょにいることが
むずかしいかもしれないね。
みんなが
はやく
じぶんのすきなばしょに
いけたらいいね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
*************
こどもも大人も
安心できる場所があったらいいなぁ。
あの子たちはどうしてるかな。
あの人たちはどうしてるかな。
2020年4月28日
「そーなんやー」
 
めだまやきにはなにつける?
 
「ソース!」
「しょうゆ~」
「マヨネーズ^^」
「ケチャップ」
「しおこしょうで!」
「めだまやきがすきじゃない。。。。」
 
「そーなんやー」
 
わたしはこれが「すき」
わたしはこんなやりかたが「ここちいい」
わたしは「こうしたい」
ともだちと
いっしょにくらしているひとと
だれかと
いっしょやったりちがったり
だれかの「すき」を
だれかの「ここちいい」を
だれかの「こうしたい」を
わたしの「すき」を
わたしの「ここちいい」を
わたしは「こうしたい」を
だいじにできたらいいね。
「ひとりじゃないよ。」
「ここにいるよー」
2020年4月27日
「やってみよう!」
しゃぼんだましたことある?
しゃぼんだまえきって
つくれるんやで。
みずとせっけんと
まぜるだけ。
どれぐらいのりょうがいいかな?
まぜるっていっぱいまぜるん?
ぼくはさとういれてつくるねん。
われにくくなるねんでー。
すとろーでふくらませる?
いろいろやってみると
おもしろいよね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」

 

 

 

2020年4月26日

 

どんな1しゅうかんやったかなぁ?

 

「ひとりじゃないよー。」

「ここにいるよ。」

 

2020年4月25日
「おはよ。」
きょうは
いいてんきだね。
あさひがまっかで
きれいやったよ。
みんなのところは
どんなてんきかな。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年4月24日
「きょうのキモチはどんないろ?」
きょうのじぶんのキモチ。
いまのじぶんのキモチ。
どんなんかな。
だれかに
なにかに
どこかで
いろんなかたちで
いろんなほうほうで
じぶんのキモチが
だせてたらいいなぁ。
「ひとりじゃないよ。」
「ここにいるよー」
2020年4月23日
「まいにちなにしてんのー?」
がっこうが
ずっとおやすみで
みんな
まいにち
なにしてるんかなぁ?
あそんでる?
なにしてあそんでんのかなぁ。
べんきょうしてる?
なんのべんきょうしてるんかなぁ。
ひとりでべんきょうするのって
むずかしいよなぁ。
ごはんたべてる?
おなかすいてないかなぁ。。。。
ねてる?
ゆっくりねむれてたらいいなぁ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年4月22日
「おめでとう。」
きょうは、だれかのたんじょうび。
きょうは、だれかのきねんび。
きょうは、なにかのきねんび。
おめでとう(^^)
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年4月21日
「おうえんしてるよー」
あなたが
いまがんばってること
ここで
おうえんしてるよー
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年4月20日
「ココロもカラダもやわらかく~」
からだもふにゃふにゃ~
こころもふにゃふにゃ~
そうなれたらいいなぁって
ボクは
おもうときがあるねん。
でも
  かんたんにはなれないなー。
でも
 なりたいなー。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」

 

 

 

2020年4月19日

 

どんな1しゅうかんだったかなぁ?

 

「ひとりじゃないよー。」

「ここにいるよ。」

 

2020年4月18日
「おはよー」
ここはいま
あめがポツポツふってるよ。
みんなのことろはどんなてんきかなー?
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
***************
あの子は
あの人は
誰かに「おはよう」って
言ってるかなぁ。
誰かに「おはよう。」って
言われてるかなぁ。
誰かと「おはよう」って
言ってるかなぁ。
「おはよー」

2020年4月17日
「ごはんがすき?パンがすき?」
「わかめごはんがいちばんすき!」
「いっぽさん、あげパンたべたことある?」
「ぎゅうにゅうのまれへんねん。」
「ぼくもレーズンにがてやーーーー」
ぼくがきゅうしょくのはなしをすると
みんなのすきなきゅうしょくメニュー
にがてなきゅうしょくメニュー
おしえてくれたよね。

 

「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年4月16日
「あそびたーーーーーい。」
きょうもいいてんきやね。
そとで、おもいっきりあそびたーーーーい
っておもうこもいるやろなぁ。
ともだちといっしょに
だれかといっしょに
「おにごっこ」「サッカー」
「ドッヂボール」「やきゅう」
「おおなわとび」「かくれんぼ」
したいよね。
ひとりで
「てつぼう」「なわとび」
「むしさがし」「はなつみ」「ブランコ」
したいよね。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年4月15日
「なんでなーん?」
じぶんがしらなかったこと
「しる」ってたのしいね。
じぶんでしらべてみる?
だれかといっしょにしらべてみる?
だれかにきいてみる?
しらべてみたら
またわからないことが
でてきたりして。
なんで?
なんで?
なんでなーん?
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
*****************
子どもたちとやり取りするとき
「なんで?」
「なんでなん?」ってよく聞かれる。
じぶんが知ってること
答えられることは答えるけれど
「ぼくもしらんねん。」
「わからへんわー。ボクも調べとくから、
みんなも調べてみて。」ってこともある。
また「それは答えたくないねん。。。」
って答えることもある。
子どもたちとやり取りする時間は楽しい。
早く子どもたちに会いたいなぁ。。。
 
2020年4月14日
「はるですよー。」
「はるですねー。」
ちょこっとおうちのまわりを
さんぽしてみたら
ちょうちょうがとんでたよ。
「ツクシ」はぜーんぶ「スギナ」になってたよ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」
2020年4月13日
「きょうのキモチはどんないろ?」
きょうは、なーーーんにもないって人。
きょうは、まちに待ったお楽しみがあるねん!って人。
きょうは、雨でうれしいな~って人。
きょうは、雨。
朝からなんだかしんどいなぁ。。。って人。
きょうのじぶんのキモチ。
どんなんかな。
キモチもいろいろ。
過ごし方もいろいろ。
「ひとりじゃないよ。」
「ここにいるよー。」

 

 2020年4月12日

 

「きょうは、にちようびやで~」
毎日がお休みみたいな今
「今日は何曜日やった??」
ってならへん?
学校休みやけど家で
勉強とかやってるんかなぁ?
ひとりで勉強するのって
むずかしいよなぁ。
今日は日曜日やでー。
 
外は雨。
何しようかなぁ。
「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」

2020年4月11日

 

きょうはいいてんきやねー(^^)

「ひとりじゃないよー。」
「ここにいるよ。」

 

 

 

2020年4月10日

 

「ソレゾレノバランスデ。」

 

学校がお休みで
家で過ごす時間が長くなって
なんだかココロがしんどいなー
って思ったりすることもあるやろね。

 

そんな時にどうやったら
ココロがちょっとでも楽になれるんかなぁって
考えたりするけれど
答えはわからない。

 

音楽を聴く
絵を描く
本を読む
ユーチューブを見る
ともだちとLINEで話す
勉強をする
空を見る
近所を散歩する
叫んでみる
大声で歌う
料理をする

 

もっと他にあるかな。
あるやろね。


いや、何をしても
しんどいココロは楽にならないって
思ってる子もいるんやろうなぁ。

 

それでも
なにかにつながることができて
ちょっとでも
しんどいココロが楽になったらいいな。

 

 

                       「ひとりじゃないよー」
                        「ここにいるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

2020年4月9日

 

ジブンノ「スキ」ヲタイセツニ。

 

「スキ」は
恋愛の「スキ」だけではなく
いろんなことにおいての「スキ」

 

この色が「スキ」
この服が「スキ」
このかたちが「スキ」
このおもちゃが「スキ」
この本が「スキ」
この人が「スキ」
この人の生き方が「スキ」
ひとりが「スキ」
誰かといる時間が「スキ」

 

みんなが
ジブンノ「スキ」ヲタイセツニ
できたらいいなぁ。

 

2020年度が始まったけれど
今は子どもたちには会えない。


いつ会えるかなぁ。

 

あの子はどうしてるかな。

 

ひとりでしんどいキモチで
過ごしている子もいるやろなぁ。

 

あの子は大丈夫かな。

 

「ひとりじゃないよ」って伝えたい。

 

「ここにいるよー」って伝えたい。

 

 

 

 

2020年2月21日

 

 

大人向けの講演が終わって質疑応答の時
1番うしろから「はーい!」
とかわいい声が。


ちぃちゃな手があがっていた。
マイクを持ったその子は
「ボクはスカートをはいてもいいですか?」
と言った。
ボクが「スカートが好きなんですか?」
と聞くと

その子は「はい^ ^」と答えた。

 

「好きな服を着ていいと思います。」

とボクが言うと

「ありがとうございました。」

と言ってその子は座った。

 

講演が終わって前に来てくれたその子は
大好きなスカートをはいて

ニコニコしながら

「しろいちいさなほんください。」と。

 

その子が通っている保育園の先生と少し話ができた。

その子は4月から小学生。

制服があるそう。

小学校の先生も昨日講演を聞きに来てくれていたらしい。

あの子が着たい制服を着て学校に行けたらいいな。

 

着たい服を着るのに難しい理由なんていらない。
その服が「好き」だから。
その服を「着たい」から。
それだけでいい。

それができない決まりや制度が
学校や社会にあるとしたら
その決まりや制度を変えていかないといけない。

すべてのひとが「じぶん」を生きるために。

 

 

2020年2月9日

 

3学期も子どもたちに会いに行く毎日が続いています。

 

講座の中で「私は女の子です。男の子がすきです。」

というともだちが出てきたときに

「ふつうやな。」「やっとふつうの子が出てきた!」

という声が子どもたちの中から出てきます。

 

「ふつう」って何?「ふつう」ってだれが決めるん?

といったやり取りをしていきます。

 

子どもたちは「ふつう」は多くの人が思ってることと言います。


何で「ふつう」と思ったん?って聞くと

「私といっしょやから」といった子どももいました。

「『わたしといっしょや~』『ぼくとは違う~』でもいいんじゃない?

なんで、「ふつう」って言葉で言うんやろうなぁ?」と問いかけます。

子どもたちは、一生懸命考えています。

 

こんなやり取りをしたあるクラスで

講座のおわりのあいさつをするために

日直の子が前に来たときのことです。


先生がその子に向かって

「あんたふつうに歩きや」と言いました。


その子は

それでもその歩き方をやめることはしませんでした。


先生は自分がその子に対して

言った言葉にも気づいてない感じでした。

きっとこの先生にとってこの時間は

「性の多様性」についての中での

「ふつう」「あたりまえ」について

子どもたちとやり取りしていると思っていたのでしょう。


ぼくたちの講座は「性の多様性」を教える講座ではありません。
「性の多様性」からじぶんについてともだちについて

そして「ふつう」「あたりまえ」ってなんだろう?

ってことを子どもたちと考える講座にしたいと思っています。

 

子どもたちは

毎日の生活の中で「ふつう」であることを求められ

「ふつう」に当てはまることをいいと

思わされているんだなぁって思うのです。

 

そしてその「ふつう」は

権力をもっている人の「ふつう」

多数派の「ふつう」

なんだろうなぁと思うのです。

 

子どもたちの感想を少し紹介したいと思います。

 

わたしも体いくはきらいです。

はしるのがとくにきらいです。

図工はわたしもすきです。

わたしはすきなことができてると思います。(2年)

 

わたしはじぶんはおんなのこだと思っています。

スカートがすきです。

ピンクと水いろがすきです。

わたしはわたしがすきです。(2年)

 

おとこのこおんなのこ

それはじぶんがきめることなんだと思いました。

だれかのことはかってにきめられなくて

その人がきめることなんだとはじめてしりました。(2年)

 

一歩さんの話を聞いてぼくの悩みごとがきえました。

自分の好きな人や好きなものをずっと好きでいたいです。
(5年)

 

わたしは恋愛で女の子が好きで

友達として男の子がすきです。

自分みたいな人はいないと思っていて

ひとりじゃないと知って安心しました。(6年)

 

自分は中学校の制服はズボンがいいので

友達に言ったら

「そんなんバカにされるだけやからやめとき」

と言われたけど

今日の話を聞いてやっぱりズボンがはきたい!

と思いました。

あきらめず

中学校の先生に自分で言おうと思います。(6年)

 

 

 

 

2019年12月12日

 

子どもたちの講座の中でボク自身の話をするとき

「身体のことで思っていることを、

ともだちや先生、家族に

言ったら笑われると思ってた」
そして

「ぼくがぼくをおかしいと思ってた」

っていう話をしたとき

一番前に座っていた2人の子が
『笑わへんで!』『おかしいなんて言わへんで』
と言いました。

 

ボクは

「そんな風に言ってくれるともだちがいたら、

自分の思っていること言えたかもしれへんね。」

と返しました。

その2人の子が
『笑わへんで!』『おかしいなんて言わへんで』

いった瞬間

その子の隣に座っていた子が

「えっ?!」って

顔でその2人を見る姿がありました。


その子にとって

その2人の声は驚きだったようです。

 

身体のカタチ、性器のカタチで

その人の性は決まるということが「あたりまえ」で

そうではない人を「おかしい」と

思う子どもたちがとても多く

「え?!」って顔をしたその子も

そんな風に思っていたからでしょう。

 

周りの子どもたちは

何も言わないけど頭の中でいろんなことを思い

考えてるんやろうなぁという表情で

そのやり取りを聞いていました。

 

今まで自分が思ってきた「あたりまえ」と

違うことに出会った時

そのことを否定したり排除しようとするのか

それとも尊重するのか。

 

たった45分の講座だけど
子どもたちの頭の中はぐるぐる、ぐちゃぐちゃ。
じぶんの中にある「あたりまえ」と

向き合っています。
そんな子どもたちと

毎回真剣に楽しく講座をしています。

 

写真は
ぼくが大阪府立大学に依頼されて作ったポスターを

見つけてくれた北海道の中学校の先生が

中学校の子どもたちに届けたいとうことで

学校に掲示されている写真を送ってくれたものです。

 

遠く離れたところにも
こんな風に子どもたちに届けてくれる人がいて
子どもたちに
そして大人にも
「じぶんでいいよー。」
が届くと嬉しいです。

 

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大阪府立大学は性的指向(Sexual Orientation)や性自認(Gender Identity)を理由とする

差別や偏見のない大学をめざし2017年4月に学生を対象とした

「大阪府立大学SOGI(Sexual Orientation And Gender Identity)の

多様性と学生生活に関わるガイドライン」(解説)を

また、2018年3月に大阪府立大学

および府大高専を含む法人の構成員(学生および教職員)

全てを対象とした

「公立大学法人大阪府立大学SOGIガイドライン」を

策定しさまざまな取り組みを実施してきました。


その活動の一環として

性の多様性への理解を広めるための

学内啓発ポスターを作成しました。
http://www.osakafu-u.ac.jp/news/press-release/pr20180419/


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ボクは、大人になってはじめて
自分の履きたいパンツを履くができました。
自分の着たい服だけを着ると決めました。
話したい言葉で話すことができました。
いつでも自分のしたい髪型で生活することができました。
自分が好きなになった人に「好き」と伝えることができました。
自分のことを「おかしくない」と思うことができました。

ボクは子どものころ
「産まれてきたときの身体のかたちでその人の性は決まる」
そして
「誰もが異性を好きになる」と思っていました。

それが「あたりまえ」で
その「あたりまえ」にあてはまらないボク。

「女の子の身体のかたち」で生まれてきた自分の「身体がイヤだ」と思っているボク。

「女子」として学校に通っていたボクの好きな人は「女の子」。

そんな「あたりまえ」にあてはまらない自分のことを
「おかしい」と思っていました。

もし家族、友だち、先生にそのことを言ったら
「おかしい」「気持ち悪い」「へん」と思われると思っていました。

だから
本当に履きたいパンツ、着たい服、着たい制服、話したい言葉、したい髪型
についても伝えることができませんでした。

好きな人がいてもその人に「好き」と伝えることもできませんでした。

だから、ボクはこの悩みごとを「秘密」にして生きることに決め
大人になるまで言いませんでした。家族、友だち、先生、誰にも。

大人になって、はじめて「おかしくないよ。」「自分でいいよ。」と言ってくれる人に出会いました。

そして、いろんな人に出会いました。

その中で、性がとっても多様であることを知りました。

誰が誰を好きになっても、好きにならなくても、
どんな性の在り方も
自分のことをどんなふうに表現しても
そのことを理由に否定・排除されていい人なんてひとりもいないことを知りました。

いろんな人たちとの出会いを通して
ボクは何年もかけてやっと自分のことを「おかしくない。」
と思うことができました。

ボクは大人になって知ったことがあります。

ボクが自分のことを「おかしい」と思っていたように
ボクの周りにも「自分は、みんなとちがうからおかしい。」と
思って生きていた友だちがいることです。

そして
ボクも隣にいる友だちの「じぶんをいきるためのるーる」を知らずに
たくさんの人を傷つけてしまっていたことです。

この6つの「じぶんをいきるためのるーる」は
ボクが子どもの頃どうしてもできなかったこと。

もし、子どものころ
この6つのことをるーるにして守ることができていたら
きっとボクは本当の自分を生きることができたと思っています。

人の数だけ
「じぶんをいきるためのるーる」はあって
お互いにお互いの「じぶんをいきるためのるーる」をわかり合うことができたら
ひとりひとりが“じぶん”を生きることができると思うのです。

そしたら、みんながすごーくらくちんで
豊かに生きることができるとボクは思っています。

このポスターを見て
ひとりひとりが“じぶん”について考えたり
誰かに“じぶん”のことを
誰かとお互いの“じぶん”のことを話すきっかけになればいいなぁと思います。

 ippo.(田中一歩)

 

 

 

2019年11月28日

 

 

今日は1、2年生の感想を少し紹介したいと思います。

 

 

 

きょうからじぶんはじゆうです。

いろんなことをしれて

うれしかったです。

(1年生)

 

じぶんのことはじぶんできめていいんだなと

はじめてしりました。

 

(1年生)

 

いっかいきいてから

おとこのことか

おんなのことかゆおうかなとおもったよ。

かってにはきめられないんだね。

(1年生)

 

体のかたちでせいべつがわかると思っていたけど

今日はじめて

体のかたちでは

せいべつがきまらないことを知りました。

男の子だと思ったのに

女の子だったりしてびっくりしました。

わたしもきたいふくをきています。

それにしたいかみがたをしています。

とってもたのしかったです。

(2年生)

 

 

******************************

 

毎日のように出前講座に行って

いろんな子どもたちに出会います。

 

わたしたちは

性の多様性を通して

子どもたち自身が

「じぶん」についてかんがえたり

友達について考えるきっかけになったらいいなぁ

と思っています。

 

写真は

5歳の子どもたちの講座の時の様子と

世界でったったひとりの

じぶんちゃんづくりの様子です。

 

じぶんちゃんのなかに

じぶんの「だいすき」を

じぶんの「だいじ」を

いっぱい詰め込んだ

子どもたち。

 

子どもたちが

ずーっとずーっと

 

じぶんの「だいすき」を大好きでいられるような

じぶんの「だいじ」を大事にできるような

そんな環境をつくれる大人でありたいです。

 

 

 

2019年10月13日

 

出前講座『「じぶんをいきるためのるーる。」を子どもたちに届けよう2019』

講座の中で

コンちゃんが担任していた5歳児クラスでの

ケンカのやり取りの話をする場面があります。

 

一歩「このクラスではケンカする?」

 

 

子A「するで!」

 

一歩「そーなんや!どんなケンカするん?」

 

子A「オレ3歳の時から

トラブルメーカーって言われてるし!」

 

一歩「トラブルメーカーってどういう意味なんやろな?
ケンカになる時

自分にもキモチがあって

相手にもキモチがあって

キモチとキモチがぶつかったりして
   ケンカになったりするんちゃうかなぁ?
   誰かだけが悪いって決められたらいややんなぁ。」

 

その子はじーっとボクの目を見ながら

この話を聞いていました。


そして最後絵本を読んで

お手紙書いてねって話をして講座が終わると
その子はすぐにコンちゃんのところにやってきました。

 

子A「コンちゃん

この手紙書いたらどうやってコンちゃんと
   一歩さんのところに届くん?」

 

コン「郵便屋さんがちゃんと届けてくれるよ。」

 

子A「手紙書くから見てな!」

 

そしてそのあとボクのところに来て

 

子A「オレあの絵本めっちゃすきやわ!」

 

一歩「ありがとう。そんなん言うてくれてめっちゃうれしいで。」

 

子A「隣のクラスのが終わったらもっかい会いに来てな。」

 

そして隣のクラスの講座が終わって廊下に出ると

Aが待ってたよーという感じで廊下に出てきて

 

子A「約束!!」

一歩「何の約束?」

子A「これからもずっとともだちの約束や!」

一歩「わかった!約束な。」

と指切りをしました。

 

後から先生に話を聞くと

その子はずーっと周りの大人から

「トラブルメーカー」

と言われてるということでした。

 

講座の中で

コンちゃんが担任していた5歳のクラスで

ケンカがあったとき

コンちゃんはどんなことがあっても

どっちの子どもの話も聞いてたんやで。


「どうしたん?なんかあったんか?

なんでそんなこと言うたん?私にできることなんかある?」って。


そんなコンちゃんに

ボクは自分が誰にも言えなかったことを

言ったんやでという話をします。

 

講座はたった45分。


子どもたちが「どんな人なんやろ?」って

いっぱい試してきたりいろんな姿を出す中で
子どもたちはみんな「じぶん」のこと聞いてほしい
知ってほしいとと思っている。
ぼくたちは

いつでも、どんな子どもたちと出会っても

そのことを思いながら子どもたちに出会います。


子どもたちを信じて

「じぶん」の言葉で「じぶん」のことを

一生懸命話します。

 

そしてそのあとの職員研修では

先生たちが講座の感想などたくさん話してくれました。


ボクはAとのやり取りの話をしました。

 

最後にある先生が言いました。


「このふたりは通りすがりの人です。

その通りすがりの人に

あの子らは、自分の話をしたんです。

私たちにもできることがあります。

明日から、どんな風に子どもたちとの

関係をつくっていくのか考えていきましょう。」

 

すごくすごく嬉しかったです。
ぼくたちとの出会いはあくまでもきっかけです。
そのあと

先生たちが子どもたちとどんな話をするのか

どんな関係をどんなクラスをつくっていくのかが

とっても大事だと思っているからです。

 

 

 

 

2019年9月8日

 

2学期の出前講座がはじまり
子どもたちと出会う日が続いています。

 

ボクが「家族のカタチ」の話をするとき
子どもたちは一生懸命聞いています。

 

話の途中で
「オレ施設にあずけられててん。
今は家で一緒に住んでるで。
ペットがいっぱいおってな、世話が大変やねん。」
と話してくれる子もいました。

 

講座が終わってからも
ボクとコンちゃんのところに来て
自分の生活の話や学校であった出来事
悩んでること、うれしかったこと
いっぱい話してくれます。

 

子どもたちって自分の話したいんやなぁ
聞いてほしいんやなぁって
いつも思います。

 

 

 

2019年7月31日

 

夏休みに入り子どもたちの講座は少しお休み。

 

 

にじいろi-Ru(アイル)は

子どもたちに「じぶん、まる!」

を届けるために始めた活動です。

 

活動を続ける中で

子どもにかかわる大人への

講演が増えています。

 

 

子どもたち向けの出前講座も4年目。

 

子どもたちといっしょに

「じぶん」について考えたり

 

ともだちについて考えたり。

 

 

「じぶんでいいよー」

と届けても

「じぶんでいいよー」と思えない

社会の構造

学校・クラスの集団の関係があって

子どもたちは「じぶんでいいよー」って

なかなか思うことができない現実があるということ。

 

ボクたちは

 

「じぶんでいよー」を届けると同時に

誰かを否定し排除するようなこの社会の構造を

変えていくひとりになること

そんなことを一緒に考える

人とのつながりをつくることの大切さを

実感しています。

 

そんな大人のつながりが

子どもたちに返っていくと思うから。

 

夏休みの大人向けのお話の中で

伝えていきたいなぁと思います。

 

 

 

 

 

 

2019年6月20日

 

出前講座

「じぶんをいきるためのるーる。を子どもたちに届けよう2019」

始まっています。


今年度も子どもたちとの出会いや

出会いの中から見えてきたことなど

伝えていきたいと思います。

 

また、今年度はちゃいるどネットOSAKAの情報誌でも

にじいろi-Ru(アイル)として連載を担当することになりました。


タイトルは

『じぶん、まる!』

~「あたりまえ」「ふつう」ってなんだろう?性の多様性から子どもたちと考える~

です。

この連載でも

出前講座の中で出会った子どもたちとのやり取りの様子や

子どもたちとの出会いから、ぼくたちが気づき

考えさせられたことなど書きたいなぁと思っています。

 

出前講座をはじめるとき

ぼくたちの中では

4歳の子どもたち~を対象にするということは

何の迷いもなく決まっていました。


でも周りからは

「そんな小さい子どもに何をするんだろう?」

「まだ早いんじゃないの?」という声が聞こえてきました。
実際に

1年目の幼稚園保育所からの申し込みは

とても少なかったです。


そんな中でも

ぼくたちが4歳~の子どもたちを対象に

という点にこだわったのは

『どの年齢の子どもたちも「性が多様であること」を知る権利があり

知ったうえで「じぶん」について考えどう生きるかを決めていくことが大事である』

という考えに揺るがないものがあるからです。

 

なので今回

人権を大切にした保育・幼児教育を考えているちゃいるどネットOSAKAが

出している情報誌の連載を

担当させていただけること

とても嬉しく思っています。

 

いろんな人に読んでもらえると嬉しいです。

 

 

2019年5月27日

 

ヒューライツ大阪発行国際人権ひろばNo.144

 

2019年3月発行号に寄稿しました。

 

https://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/section4/2019/03/post-201836.html

 

 

 

2019年4月18日

 

新年度が始まりました。

 

小さなあの子も

小さかったあの子も

それぞれの4月を迎えました。

 

「今年初めて何の悩みもなく新年度を迎えられました」

「今年から中学生。制服姿を見てください」

「今年度からやっと自分の使いたい名前で生活ができます」

 

 

とにかく

子どもたちに

「ひとりじゃないよ。」

「おかしいひとなんてひとりもいないよ。」

「じぶんでいいよー」

「じぶん、まる!」

が届けたくてはじめた出前講座は 

今年で4年目。

 

 

 講座の時間はたった45分。

 

子どもたちのことを「知りたい」

子どもたちと「話がしたい」

子どもたちに「聞いてほしい」

 

出前講座は

年々子どもたちとの

「対話」が増えている。

 

この3年間で思うこと。

 

子どもたちは「知りたい」と思っている

子どもたちは「話したい」と思っている

子どもたちは「聞いてほしい」と思っている

ということ。

 

今年度も

何が起こるかわからない

ライブ感いっぱいの出前講座で

子どもたちと出会えること

楽しみにしています。

 

 

 

 

2019年3月31日

 

昨日は2018年度最後の「旅するアイル」でした。
本当にたくさんの方に参加してもらえたこと

とても嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

第1部では

出前講座「じぶんを生きるためのるーる。」を子どもたちに届けよう2018

の報告をしました。
3年目を迎える講座の中で

子どもたちと「性の多様性」から何を考えたいのか

何を一緒に考えてきたのかが見えてくる感想が

たくさん紹介できたと思っています。


ほんの一部を紹介します。
**************************

じぶんがきたいふくをきればじぶんは、

すごくいいきもちになるんだなとおもったよ。

かみがたもそうで、じぶんがしたいかみがたをすると、いいね。

はなしたいことばではなすとじぶんもしゃべりやすくなる。

わたしは、このはなしがよくわかりました。

すごくべんりです。

(1年生)

 

 

わたしは

3さいのときと7さいぐらいに

かみのけをきってすきなかみがたにできませんでした。

でも、今は、かみのけがながくてすきなかみがたです。

(2年生)

 

今日は

いっぱいたいせつなお話をしてくれてありがとうございました。

わたしは、自分が女の子だって思っているのは

自分が、わたしは女!!って決めてるからです。

なぜかは、まだハッキリわからないけど

これから、どんどん見つけていきたいし、

男の子?って言われるとスッキリしなく

女の子?って言われると、なっとくいくからです。

  (4年生)

 

私のともだちは男の子の身体をしていて

自分のことをおんなのこと言っています。

その友達は、ほかのともだちにそれがバレてしまって

「あんたって変やなぁ。」と言われていました。

私はその子のことをともだちとして守りたかったけど

みんなに「Kってあの子のことなんで守るん?おかしいわ~」と

言われると思ったからほってしまっていました。

そして、5年生になって

3学期その友達は転校してしまってさみしかったです。

私は、あの時守ってあげたかったなと思っています。

(5年生)

 

 

私は母親が中国人で、父親が日本人のハーフです。

だから、何度か「中国人」とバカにされたこともあるので

「笑われるのがいやだ」という一歩さんの気持ちがよくわかりました。

(6年生)

 

自分も母と父が離婚して

今は、おばあちゃんとおじいちゃんに育ててもらっています。

たまに母と会いますが、

父はもうどこに住んでいるかもわからなくなりました。

なので今日の話が 少し分かるような気がしました。

(6年生)

 

私は「性」は体じゃなくて

自分の気持ちで決まるということを聞いたことはあったけど

自分であまり考えたことがありませんでした。
私は女の子の体で生まれたから女の子として生きていくと思っていたけど、

私もちゃんと「女の子として生きたい」と

思っているから女の子として生きてるんだなと思いました。

(中学生)

 

私は見た目が女の子でも男の子と思っている人がいたら

多分心の中で「変だな。」って思っていたと思います。

でも、今日の話を聞いて

「周りが笑ったりするから悩んでいる人がいて、

自分の好きなことができなくなるのは、おかしいな。」

と思いました。

自分の普通を相手に押し付けるのではなく

相手の普通を知って

お互いのことを分かり合うことが大切だと思いました。

そして、自分の感情を大切にしようと思いました。

(中学生)

**************************


第2部では土肥いつきさんのお話を聞きました。
セクシュアリティについてそして

トランスジェンダー交流会について

たくさんお話をしていただきました。


「自分と出会い、他者と出会い、社会と出会う」


ボクももっともっと

自分について考えたいなぁと思ったし

いろんな人に出会いたいと思いました。
そして、子どもたちにとっても

じぶんについて考えたり

いろんな人に出会える場所をつくることが

とても大事だと改めて思いました。

 

 

 

 

2019年2月15日

 

2018年度の出前講座130講座が

今日終わりました。

 

3年生の講座の中で
「お母さんとお母さんとぼくの3人家族です」

という、ともだちのことで話になったとき、
「ふつうはお父さんとお母さんやのに、お母さんふたりはびっくりした。」

という子がいました。

 

するとAちゃんが
「お父さんいるのがふつうやん。」

と言いました。
ボクが
「『ふつう』ってなんやろ?」

って言うと
「う~ん??」と考えている子どもたち。


Aちゃんは
「でも、お父さんいないのはやっぱりおかしい。」
と言いました。


それを聞いて

Bちゃんが
「ぼくはお父さんいないけど、おかしくない。」
と言いました。
すると

Aちゃんが
「お父さんおらんかったら、悲しいやん。」
と言いました。
Bちゃんが「悲しくない!」と言いました。

 

AちゃんとBちゃんのやり取りを聞いている

周りの子どもたちは真剣な顔をしていました。

 

「このクラスにもいろんな家族で

生活しているともだちがいるんちゃうかなぁ。

そんな話ができるクラスやったらいいなぁ。」

と話をしました。

 

また

ぼく自身の話の中で
「ボクがな身体のことで悩んでることをだれにも言えなかったのは、

ともだちも、先生も、家族もみんながぼくのこと笑うんじゃないかなぁ、

みんなに「おかしい!」って言われるんじゃないかなぁって思ったからやねん。」
という話があります。

 

その場面では

3年生のある子は

「〇〇先生は?笑う?」と先生に聞きました。
先生は突然のことにびっくりしている様子でした。

 

ある1年生のクラスでは
「一歩さん、ぼくはそんなことで笑わへんで。」
「絶対に笑わへん!」といった子どもたちがいました。

 

ある学校の5年生の子どもは  
「ともだちがな自分のこと話をしてくれた時

『おかしい』って笑ってしまってん。

その子なその時涙ぐんでてな、

そのこと思い出しながら話聞いててん。

その子にあやまりたいねん。」と

話しに来てくれました。

 

子どもたちは話を聞きながら、

自分のこと、友達のこと、学校のこと、先生のこと、家族のこと

いろんなことを重ねたり

考えてるんやなぁって思います。

 

じぶんの「ふつう」とともだちの「ふつう」は

同じこともあるけど、違うこともある。

その違いによって否定される

『おかしい』って思われることってどうなんかなぁ?
子どもたちと一緒にたくさん考えた1年でした。

 

一緒に、考えたり、悩んだりできる

大人でありたいなぁって思ってるよ。

 

みんな、であってくれてありがとう。

 

2019年2月15日 一歩&コン

 

 

 

2019年2月11日

 

 

5歳児の子どもたちの出前講座で

「じぶんちゃん」づくりのワークをしたとき

出来上がった子どもたちから自分の名前を

「じぶんちゃん」の裏に書きます。

 

自分で書きたい子は自分で。

書いてほしい子どもは周りのともだちや大人が書きます。

 

ボクのところに
「名前書いて。」とひとりの子どもが来ました。
「ええよ。何て書いたらいい?」と聞きました。
「〇〇」とその子は答えてくれたのですが

何て言ったのか聞き取れず

ボクは3回も聞き直してしまいました。
ハサミに名前が書いてあったので
「この名前かな?」って聞くと
「ちがう。〇〇って書いてほしい。」と
やっと聞き取ることができ
「〇〇でいいかな?」って聞くと
「うん!!」
めっちゃ嬉しそうに答えてくれました。
「何回も聞いてごめんなぁ。」っていうと
「いいよ。」って。

 

教えてくれた名前は、韓国名でした。
ぼくが普段聞きなれない名前で

何度もその子に言わせてしまったこと

ぼくはずっと引きずっていました。


「あの子はどう思ったやろ?いやな気持ちしてないかな?」って。


そして、そのことをその園の先生に話しました。
すると先生たちが
「その子は一歩さんに本名を言ったんやなぁ。

きっと、一歩さんに言いたかったんやわ。」と。

「あの子はいろんな場面で、

本名と通名を使い分けて生きてる。

そうさせてるのはわたしたち日本人やし

日本の社会やねんけどね。」と。

「ハサミに書いてある名前は通名で、

一歩さんには本名を伝えたかったんやと思うよ。

じぶんでいいよーってことがあの子に伝わったんやね。」

と話してくれました。

 

その話を聞く前まで

ボクがあの子に何回も聞き返しても

あきらめず自分の書いてほしい名前を伝えてくれたことが

「なんで、何回も言わせてしまってんやろう。。。」

って思ってたけど

先生たちと話ができてボクたちの大切にしていること

「じぶんでいいよー」ってことが

伝わってることにとても嬉しく思いました。

 

でも、それと同時に「じぶんでいいよー」と伝えても

なかなか「じぶん」を大切にできない状況を

作っている社会や環境がある現実を

突きつけられた気もしました。
ボクたちはその社会を作っているひとりとして

自分には何ができるのか

これからもずっと考え続けたいと思います。

 

2019年2月2日

 

今年度の子どもたち向けの出前講座も

あと残り少しとなりました。

 

5歳の子どもたちの講座がありました。


最初に

「こんちゃんといっぽさんにはいろんなともだちがいるよ

わたしたちのともだちにであってねー」
ともだち紹介をします。


出てくるともだちをみて
「おんなのこやー」「おとこのこ!」
など口々に話す子どもたち。

 

「なんでそう思う?」って聞くと
「みじかいかみがたやから!」

「ほっぺがあかいからおんなのこ。」

「あおいずぼんはいてるから、おとこのこや。」

など。
髪型、服装、見た目で決めていることが見えてきます。

 

でも、ともだちが自分のことを話してくれると

子どもたちが思ったことと違うことを伝えてくれることもあります。


子どもたちは
「ちがうかった~」「おとこのこみたいー」
ぼくたちが
「この子はこの髪型が好きで、この服が好きな女の子やねん。」

と伝えると

「へぇ~。わたしはながいかみがたがすき!」

いろいろ自分のことを教えてくれます。

4人目のともだちが登場した時

何人かの子どもたちが

「もーわからん!そのこにきいてみなわからへん。」
と言いました。
「ほんまやなぁ。じゃあ、聞いてみようか。」と

進めていきました。

 

子どもたち自身が

出会って体験して実感していくこと

とっても大事やなぁと思っています。


保育、教育の中でできること

たくさんあるなぁと思っています。

 

自分の「好きなこと」「大切なこと」大事にしたいね。
それは、あなたが決めることで誰かに決められることじゃないよ。
そして

となりのともだちの「好きなこと」「大切なこと」も

同じように大事やね。

その人が「好きなこと」「大切なこと」も

その人の決めることで誰かに決められることじゃないね。


そんなことが

このともだち紹介や

「じぶんちゃん」づくりのワークの中で

子どもたちに伝わったらいいなぁと思っています。

 

絵本「じぶんをいきるためのるーる。」を読んで

じぶんちゃんづくりをした後

作り終わった子どもたちに
「絵本の中で覚えてることある?」

と聞いてみました。

 

「すきなひと、すきでいいよーってかいてあった。」
「すきなふくきたらいいこと!」
「すきなぱんつはいていいよってかいてあったー。」
「じぶんのすきなはなしかたしていいって!」
「おかしくない!ってかいてあった。」
「すきなかみがたでいいよってかいてあった。」

 

たった一度読んだだけの絵本の内容を覚えている子どもたち

すごいなぁ。うれしいなぁ。


子どもたちひとりひとりが

「じぶんのこと」を「じぶんのすき」を大切にできるように

ぼくたち大人ができること考え続けたいと思います。

 

 

2019年1月4日

 

 

2019年がはじまりました。

今年もよろしくお願いします(o^^o)

出前講座の子どもたちの感想を読んでいます。

感想用紙には感想といっしょに

イラストやマンガ、メッセージなども書いてくれていて、

いろんなことを考え、感じながら

あの時間を過ごしたんやなぁってことが伝わってきます。

 

今回は、1年生と4年生から、写真で少し紹介したいと思います。

 

 

2018年12月15日

 

出前講座が続いています。
4年生の子どもたちとも

いろんな話をしました。

 

「オカマ」ってどういう意味?
どこで知ったん?誰からおしえてもらったん?
「あたりまえ?」「ふつう?」なんやろなぁ?

子どもたちの言ってくれる言葉

話してくれる内容について

ひとつひとついっしょに考えていきました。

 

ボクたちの話が終わって
「じゃあ、これでお話は終わりです。

みんな、聞いてくれてありがとうね。」

って言ったら

子どもたちの中から
「終わったらいやや。もっと話して。5時間目までいてー」って。


終わったあと駆け寄ってきた子どもたちは
「なんかな、ちがう意味で楽しかってん。」って。


ボクがその子に
「何が楽しかった?」
って聞くと
「あんなぁ、いろんなこと知れたから。

楽しかった。もっと聞きたかった。」
と教えてくれました。

 

子どもたちは自分たちが知らなかったことを知れたり

出会ったことのないことに出会えることが

嬉しくて、楽しいんやなぁって思いました。

 

そして、もうひとつのクラスでは

終わると子どもたちが集まってきました。
「ケガしてるねん。」
「サッカー好きやねん。」
「ともだちにな。。。。」
って自分の話をいっぱいしに来てくれました。

自分のこといっぱい話したいんやなぁって思いました。

 

講座から帰ってきたら

この間講座に行った

4歳5歳の子どもたちの先生たちから

感想が届いていました。

 

その中にはこんなことが書いてありました。

 

「あれから、子どもたちは

昼寝の時に自分の“じぶんちゃん”といっしょに眠るほど

じぶんちゃんを大切にしています。」

 

4歳5歳の子どもたちの講座で、ともだち紹介の時
「お母さんとお母さんとぼくの3人家族です」

というともだちが出てくると
「ぼくしってるでー。

おとうさんがおしえてくれたで。

おんなのひととおんなのひとがけっこんできるって。」
と言ってくれた子どもがいました。

 

ある小学校でも

「お母さんが教えてくれたよ。

女の人と女の人が結婚できる国があるって。」

と話してくれた子どもがいました。


授業のあと、その学校の先生が
「あの子があんなことを言うのはじめて聞きました。」

と教えてくれました。

「お母さんとお母さんとぼくの3人家族です。」

と自己紹介してくれるともだちが出てきたとき
「おかしい!」

という意見を言う子どもも多いけれども

こんな風に思っている子どももいるんやなぁって思いました。

 

「おかしい!」が当たり前で

「おかしい」が主流のクラスではきっと

「ぼくしってるでー。

おとうさんがおしえてくれたで。

おんなのひととおんなのひとがけっこんできるって。」

「お母さんが教えてくれたよ。

女の人と女の人が結婚できる国があるって。」

といった意見も出ない

出せないんやなぁって。

 

そこに「いる人」を「いないもの」に
そこに「ある家族」を「ないものに」しない。

 

そのためには

どんな保育が

どんな教育がいるのか

丁寧に考えていきたいです。

 

******************************

 

 

2018年11月3日

 

出前講座でいろんな子どもたちに

出会っている毎日です。


今日は4年生の感想を紹介します。

 

「いっぽさん、今日ははなしをしてくれてありがとうございました。

わたしは女の子として生きていますが、何もふあんはありません。

げんきにすごしています。

でも、少ししっぱいしたときは

『何か言われるの?』とか『おこられるのかな?』とか

心の中で思うこともあります。

今日は、話してくれたおかげで

きもちがらくになりました。」

 

 

「今日はいろんなことを知れてよかったです。

わたしは女の子より、男の子が好きです。

ランドセルは、明るい色より、暗い色の方がすきです。

もっともっと自分のことを考えてみたいと思うことができました。」

 

 

「わたしのおにいちゃんもランドセルが赤でした。

いっぽさんとおなじです。

こんちゃんに話せてよかったね。

じぶんのふくそう、じぶんのかみがた

じぶんのやりたいことができていいね!

わたしもじぶんのやりたいことがしたいです!」

 

「家に帰ったら弟のともだちのAちゃんにこう言いました。

べつにAちゃんがじぶんがいう言いかたでもいいし、

じぶんは、見た目女の子だけど男の子だと思ってもいいし、

自分がいきたいるーるでいきていく?って言いました。

それでこうこたえてくれました。

『うん』っていってくれました。」

 

子どもたちは、自分の言葉で丁寧に書いてるなぁって思います。

ボクも、自分の言葉で丁寧に子どもたちに話すことを大事にしています。

 

 ************************

 

2018年10月5日

 

10月から2月まで

たくさんの子どもたちに出会う予定になっています。
今日は、出前講座で出会った2年生の感想を紹介します。

 

「コンちゃん、いっぽさん、きょうはありがとうございました。

わたしは、3さいのときと7さいぐらいのときにかみのけをきって、

すきなかみがたができませんでした。

でも、今はかみのけがながくて、すきなかみがたです。」

 

「コンさん一歩さんへ 友だちのことおしえてくれてありがとう。

女と女がいっしょにいれるのはふつうだけど

かぞくになれるとはすごいと思います。

せんせいが、いっかい、男と男がけっこんする本をよんでくれて

へんだなぁと思ってたけど、きょう、そうかほんとなんだなと思いました。」

 

「わたしも、じぶんでふくとかかみがたとか、きめてませんでした。

これからは、じぶんのすきなようにきめます。」

 

子どもたちと話していると

子どもたちにとっての「自由」というのは

「じぶんのことを自分で決めることができること。」


例えば

「じぶんのしたい髪型にできること。」

「じぶんのすきな色を選べること。」

「じぶんの話したい言葉で話せること。」

だったりするんだなぁと、改めて思いました。

 

でも、この内容はほとんどがいわゆる「男女」で分けられたり

決められたりすることが多い内容で子どもたちの中にも

「女やのにそんなかみがたはおかしい。」

という声と

「おんなのこでも○○さんみたいなかみがたの子もおるやんかー

などの意見も出ていました。

 

「らしさ」の押し付けの中で

「自分の気持ちを変えなくてはいけない状況にさせられ

いつの間にかそれがあたり前になり

そのあたり前に当てはまらない人を否定し

「~のくせに」と言ったりして

排除してしまう。


当てはまらない自分を否定して

「わたしは、おかしい。」

と思ってしまう。

 

大学生に話した時も

「じぶんらしくって何ですか?自分らしさがわかりません。」

と書いてきた学生が多かった。

 

「じぶんらしさ」のなかにも

すでに押しつけられたものもあって

ボク自身も「じぶんらしく」って何やろう?って

ずっと思ってきた。


ボクは

「じぶんらしく」生きてきたつもりだったけど

じぶんにとって本当に大切なことを

隠して否定してないことにした上での

「じぶんらしさ」だったような気がするから。

 

               

 

   ボクは「じぶんらしく」ではなく

「じぶん」を生きたい。

 


                

「じぶん」は何者なのか何を大事に生きていきたいのか。

             

                                                                 「じぶん」と向き合いながら生きていきたいなぁと思います。

 

 

 

 

 

            

 

 

 

                           *******************

 

 

 

2018年9月10日

 

子どもたち向けの出前講座の中で
ボクが小学校の時ランドセルの色が

「赤と黒」の2色しかなかったことを話します。


そして、誰も色を選ぶことができなかったこと。


今のランドセルはたくさんの色があるけど

みんなは自分ですきな色えらべてるかな?って話をします。

 

ある小学校で1年生の子どもたちにこの話をすると

 

「いっぽさん、わたしは本当は青色がよかったのに

おばあちゃんが、赤かピンクかオレンジぐらいにしときーって言うから

わたしは今、ピンク色のランドセルを持ってるねん。」

 

と教えてくれた子がいました。

 

この話を出前講座の中で6年生の子どもたちに

「こんな1年生がいてん。」

と話をしました。

 

その話を聞いて
「そんなん人権ないやん。」
と言った子がいました。

 

「ほんまやなぁ。

ぼくの時の2色しかない時でも

今みたいにたくさんの色があっても

子どもたちが自分の気持ちでえらべなかったとしたら

ぼくたちの時といっしょやなぁ。

ボクとコンちゃんは

こどもたちが『この色がいい!』っていったら

『ええなぁ』って言える大人でありたいし

みんなの周りにそんな風に言ってくれる大人の人がいたらいいなぁって思ってるねん。」

話をしました。

 

ぼくたちの出前講座は

性の多様性について教える講座ではなくて

「じぶん」について考える講座でありたいと思っています。

 

 

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2018年8月5日

 

 

今年も

トランスジェンダー生徒交流会の

キャンプに行ってきました。

 

バスの中で

ひとりの子が「じぶんをいきるためのるーる。」を

学校のクラスで紹介するために書いたものを見せてくれました。

 

「とってもとってもたいせつな6つのるーる。」

この6つのるーる。

よんだ人にしかわからない

でも

この絵本は

どんなにつらいことがあっても

のりこえてゆける

そう思える絵本

 

 

嬉しい気持ちと

子どもたちにとって

つらいことがある現実があるってことを

突き付けられたようで

胸がキューってなりました。

 

でも、この絵本が「じぶん、まる!」って

その子にとっても

どんな子どもたちにとっても

思える絵本になったら嬉しいです。

 

去年のキャンプの時も書いたけれど

着替えも、トイレも、お風呂も、海も、誰も、何も困ることなく

楽しめた2日間でした。

 

子どもたちと

そして大好きな人たちと見た朝日は

最高でした。

 

 

 

 

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2018年7月8日

 

今日は、出前講座で出会った小学校2年生の子どもたちの感想を紹介します。

 

「きのうわたしは、こんなことをおもいました。

じぶんをあんまりきにしなくてもいいし、

じぶんのきたいふくやパンツをはけばいいとおもいました。

いっぽさんへ。どうしておとなになるまでかくしていたんですか。」

 

「いっぽさんへ。なんでせんせいにいわなかったかわからないけど、

じぶんがおもっているのがほんとうのじぶん。」

 

また担任の先生がこんなことを書いてきてくれました。

 

『いっぽさんとこんちゃんの話しを聞いて、一生懸命考えていました。

今まで「女の子」「男の子」について、あまり深く考えたことがないようでした。

でも、今回自分のこととして考えはじめた子どもたちもいました。
「もしぼくが、ちゅうがっこうにいくとき、まいにちスカートはいていかなあかんかったらいやや。」
「だいすきなおかあさんにもいえへんんって、つらいなぁ。」
「わたしは、おんなのこやけどおんなんおこについてしんけんにかんがえたことなかったー。」など。
まだまだ「女の子」「男の子」が

頭の中でぐるぐるしている2年生の子どもたちですが

「「女の子」「男の子」って、じぶんのこころがきめるんやー。」

って言っている子どもたちもいます。

これからも、子どもたちといっぱい話をしていきたいと思います。』

 

ぼくたちは、子どもたちといっぱい話してほしいなぁと思っています。

子どもたちが「じぶん」について考えたり、

表現する経験がいっぱいあったらいいなぁと思っています。

 

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2018年6月28日

 

出前講座がはじまって

いろんな子どもたちと出会っています。

 

 

昨日の午前中は小学校の56年生。

 

午後からは別の小学校の2年生に出会ってきました。

 

 

「お母さんとお母さんとボクの3人家族です。」

というともだちがでてくると。。。

 

 

午前中の5・6年生の子どもたちは

「えっ?」

「どういうこと?」

「お母さんとおばあちゃん?」

「まちがってると思う。。。」などなど。

 

 

午後からの2年生の子どもたちは

「あっ!」「あ~!」

と言いながら、隣りのともだち、クラスのみんなで

顔を見合わせてなんだかうれしそう。

 

 

「どうしたん?」って

聞くと子どもたちが手を挙げてくれました。

 

「タンタンタンゴはパパふたり」のえほんをみてね、

パパとパパのかぞくがいるってしってるねん。

せんせいがね、いろんなかぞくがあるよっておしえてくれてん。」

と話してくれました。

まわりの子どもたちも

「そうそう!」と

嬉しそうに教えてくれました。

 

 

いろんな家族のかたちがあるってこと

そして誰が誰を好きになっても、好きにならなくても

否定されることはないってこと。

 

年齢に応じて、伝え方、出会い方はいろいろあると思うけれど、

小さい頃から

あたりまえに出会える、知ることができるってこと

ホントに大事やなぁって実感しました。

 

 

学校ではどうしても

「性別違和」を感じる子どものことを中心に

考えることが多いように思います。

 

 

自分のことをどう思うかという「性自認」も大切。

誰を好きになるか、好きにならないなどの

「性的指向」について知ることも

とっても大切だと思っています。

 

 

そして、自分がどんな風に自分を表現して生きたいか「性表現」

自分の身体にどのような特徴があるか「生物学的性」についても。

 

 

『「生物学的性」がこうだから「性自認」はこう』

『「性自認」がこうなのに「性的指向」はこうでないとだめ』

『「性自認」がこうだから、「性表現」はこれがふつう』

そんなことではなくどれもその人にとってとっても大切な要素で

子どもたちにもすべての要素を大切にしてほしいなぁと思っています。

 

 

セクシュアリティとは

人にとって常にくっついているもの。

生活の中でも常に、関係してくるもの。

年齢が小さければ小さいほど

身近な生活・遊び・人・環境の中で、大切だと感じることもできるし

否定もされてしまうのではないかと思っています。

 

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2018年6月8日

 

今年度はじめての出前講座でした。
三重県の小学校。

「わたしは、女の子です。」

という自己紹介をするともだちを見て

「おんなのこに見えへん!」

というこども。

 

コンちゃん「なんで?」
こども「普通、女の子やったら、もっと女の子らしい服装とか髪型してると思う。」
コンちゃん「ふつうって?女の子らしいって?」
こども「髪の毛もそんな短くないし、そんな服じゃない服やと思う。」
コンちゃん「この人は、今はこの髪型とこんな服が好きやねん。」
こども「へぇ~。」

 

「お母さんとお母さんと住んでいます。」

という自己紹介をしたともだちがでてくると

「なんで、お母さんとお母さん?」

「えーっ?なんで?」

というこどもたち。

 

ボク「なんで、びっくりしたん?」
こども「だって、お母さんとお母さんやから。」
ボク「なんでお母さんとお母さんはびっくりするん?」
こども「だって、女の人と女の人やから。」
ボク「なんで、女の人と女の人はびっくりするん?」
こども「お父さんとお母さんのイメージがあるから。」

 

こどもたちが出してくれる気持ちに

「なんでそう思うん?」って聞いて

丁寧にやり取りしていきました。


その中で

「じぶんは、その人のことをそう思っても、その人は違うことを思ってることがあるんやなぁ。」

ってことを一緒に話しました。

 

講座の時

ボクたちは子どもたちに

基本どんな聞き方でもいいよーと言っています。


昨日も一番うしろで

みんなとはなれて聞いている

子どもたちがいました。


ともだち紹介がはじまると、ちらちら前を見ています。
ぼくの自己紹介がはじまると体の向きが変わっています。


体を揺らして聞いている子ども。

ときどき、手をたたいたりしながら聞いている子ども。

本当に、いろんな聞き方があるなぁ。

 

講座が終わって
「じぶんがきたいふくをきる。

じぶんがしたいかみがたをする。

じぶんのつけたいしたぎをつける。

っていいなぁと思いました。」

と感想を言ってくれた子どもがいました。

 

2018年度も子どもたちに出会えること楽しみにしています。

「ひとりじゃないよ。」
「おかしいひとなんて、ひとりもいないよ。」
「じぶんでいいよー。」

 

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2018年4月22日

 

絵本「じぶんをいきるためのるーる。」をもとに

大阪府立大学のポスターをデザインさせていただきました。

学内に貼られるそうです。

 

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大阪府立大学は

性的指向(Sexual Orientation)や性自認(Gender Identity)を理由とする

差別や偏見のない大学をめざし

2017年4月に学生を対象とした

「大阪府立大学SOGI(Sexual Orientation And Gender Identity)の多様性と学生生活に関わるガイドライン」(解説

また、2018年3月に大阪府立大学および府大高専を含む法人の構成員(学生および教職員)全てを対象とした

「公立大学法人大阪府立大学SOGIガイドライン」を策定し

さまざまな取り組みを実施してきました。

 

この度、その活動の一環として性の多様性への理解を広めるための学内啓発ポスターを作成しました。

 

http://www.osakafu-u.ac.jp/news/press-release/pr20180419/

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ボクは、大人になってはじめて
自分の履きたいパンツを履くができました。
自分の着たい服だけを着ると決めました。
話したい言葉で話すことができました。
いつでも自分のしたい髪型で生活することができました。
自分が好きなになった人に「好き」と伝えることができました。
自分のことを「おかしくない」と思うことができました。

 

ボクは子どものころ

「産まれてきたときの身体のかたちでその人の性は決まる」

そして

「誰もが異性を好きになる」と思っていました。


それが「あたりまえ」で

その「あたりまえ」にあてはまらないボク。


「女の子の身体のかたち」で生まれてきた自分の「身体がイヤだ」と思っているボク。


「女子」として学校に通っていたボクの好きな人は「女の子」。


そんな「あたりまえ」にあてはまらない自分のことを

「おかしい」と思っていました。


もし家族、友だち、先生にそのことを言ったら

おかしい」「気持ち悪い」「へん」と思われると思っていました。

 

だから

本当に履きたいパンツ、着たい服、着たい制服、話したい言葉、したい髪型

についても伝えることができませんでした。

 

好きな人がいてもその人に「好き」と伝えることもできませんでした。


だから、ボクはこの悩みごとを「秘密」にして生きることに決め

大人になるまで言いませんでした。家族、友だち、先生、誰にも。

 

大人になって、はじめて「おかしくないよ。」「自分でいいよ。」と言ってくれる人に出会いました。

 

そして、いろんな人に出会いました。


その中で、性がとっても多様であることを知りました。


誰が誰を好きになっても、好きにならなくても、

どんな性の在り方も

自分のことをどんなふうに表現しても

そのことを理由に差別されていい人なんてひとりもいないことを知りました。

 

いろんな人たちとの出会いを通して

ボクは何年もかけてやっと自分のことを「おかしくない。」

と思うことができました。

 

ボクは大人になって知ったことがあります。


ボクが自分のことを「おかしい」と思っていたように

ボクの周りにも「自分は、みんなとちがうからおかしい。」と

思って生きていた友だちがいることです。


そして

ボクも隣にいる友だちの「じぶんをいきるためのるーる」を知らずに

たくさんの人を傷つけてしまっていたことです。

 

この6つの「じぶんをいきるためのるーる」は

ボクが子どもの頃どうしてもできなかったこと。


もし、子どものころ

この6つのことをるーるにして守ることができていたら

きっとボクは本当の自分を生きることができたと思っています。

 

人の数だけ

「じぶんをいきるためのるーる」はあって

お互いにお互いの「じぶんをいきるためのるーる」をわかり合うことができたら

ひとりひとりが“じぶん”を生きることができると思うのです。


そしたら、みんながすごーくらくちんで

豊かに生きることができるとボクは思っています。

 

このポスターを見て

ひとりひとりが“じぶん”について考えたり

誰かに“じぶん”のことを

誰かとお互いの“じぶん”のことを話すきっかけになればいいなぁと思います。

 

 ippo.(田中一歩)

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2018年4月11日

 

今日は、小さかったあの子の入学式。

 

もう中学生なんやな。

 

 

小さい手をつないで

学校の途中までいっしょに歩いた日もあったな。

 

 

ホンマにいろんなことあったな。

よーがんばってたな。

 

 

いっつもがんばっている

がんばらないと学校に行けないあの子を見て

「がんばらんでいいでー」って

言ってあげたいけど

やっぱりがんばらなあかん状況がまわりにあって

「いっしょにいるからな。」

しか言えなくて。

 

 

中学校はどうかな。

 

あの子にとって楽しいことあったらいいな。

 

しんどいことがあっても

話ができる友だちや先生がいたらいいな。

 

 

今朝入学式に行くあの子は

やっぱり緊張しているように見えた。

 

 

そりゃそうやんな。

 

 

あの子と同じような気持ちで

新学期を迎えている子どもたちもいるやろな。

 

 

みんなでつながらなくても

誰かに誰かがいたらいいな。

 

ひとりで悩まんでいい。

 

そんな関係ができたらいいな。

 

 

そんな関係を

1年間の中で子どもたちといっしょに

つくりたいなーって思える大人の人に

あの子も出会えたらいいな。

 

 

遠くにいるあの子も

一昨日入学式やったらしい。

 

自分の着たい制服でいっぱい悩んで

「悩んでるねん。」

ってことを友だちに相談して。。。

 

そして迎えた入学式。

 

どんな気持ちやったんかな。

 

どの子にとっても

「じぶん」でいられるそんな環境が

あったらいいな。

 

そんな環境は

誰かがつくってくれるんじゃなくて

みんなでつくっていくもの。

 

あの子も

そして遠くのあの子も

まわりの友だちと

先生と

そんな環境をつくれるといいな。

 

 

ぼくたちは

今年度どんな子どもたちに出会えるかな。

 

 

「おかしいひとなんて、ひとりもいないよー。」

「ひとりじゃないよ。」

「じぶんでいいよー。」

 

子どもたちに伝えたいな。

 

 

 

 

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2018年4月2日

 

 

昨日は、ダイバーシティパレード2018に参加してきました。


じぶんちゃんを連れて行ってきました。


誰もが「じぶん」を生きられるそんな社会に!


「じぶん、まる!」「じぶんでいいよー」という思いを込めて。

ホントにいろんな人が、いろんな思いを持って集まって。

ここに来たくても来れなかった人もいて。

いろんな人のことを思いながら歩いてきました。

 


誰も「排除」しない「排除」されない社会に。


そんな社会をつくるのは

ボクらひとりひとりやなぁって。

 

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いま、私たちのまわりには多様性があふれている。
でも、どこからか聞こえてくる声
日本人だったら、外国人だったら、女だったら、男だったら、
セクシュアルマイノリティだったら、子どもなら、障碍者なら
「こういうふうにするべきです」
「こうしなければなりません」
そんなことはだれが決めるの?みんなちがってみんないい。
「ちがい」は人を遠ざけるものじゃない。
「多様性」は豊かさであり可能性を広げてくれる。
その人らしさは誰かが決めるものじゃない
自分が自分らしくあることは素晴らしいこと

WE ARE HERE!

そんな一人一人の思いを持ち寄って
ダイバーシティパレード2018にいっしょに参加しましょう!
2018.4.1(日)

 

https://www.diversityfes.com/

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2018年3月29日

 

今日は、今年度最後のお話。


1月に5歳児5クラスに出前講座に

行かせていただいた幼稚園でのお話でした。

 

 出前講座で

ボクたちの連れて行ったいろんなともだちに出会い

世界でたったひとりの「じぶんちゃん」づくりをした子どもたちが

その後どんなふうにおうちの人とやりとりをしているかなど

子どもたちの具体的な様子を聞くことができました。

 

そんな話を聞く中で、幼稚園、保育所時代から

性が多様であることが当たり前の中で

生活することの大切さを改めて実感しました。

 

 出前講座でしたじぶんちゃん作りで

本当に自由にそれぞれのじぶんちゃんを作っていた子どもたちの姿を見た先生たちが

幼稚園を卒園する前に

「じぶん」を作って壁に飾る取り組みの中で

子どもたちに「じぶんの好きな服をきせたらいいよ」と声をかけたそうです。


本当にいろんな「じぶん」がいてめーっちゃステキでした。

 

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2018年3月25日

 

2016・2017年度出前講座報告会&おしゃべり会

「じぶんをいきるためのるーる。」を子どもたちに届けてみたら。。。をしました。

にじいろi-Ru(アイル)から

出前講座での子どもたちの様子やつぶやき、やりとり、感想文から見えてきたこと。

また、出会った子どもたちのその後のクラスでの取り組みや仲間づくり

担任の先生から教えていただいた実践などを報告しました。

 

 その後のフリートークでは

参加してくれた方たちから、報告を聞いて感じたこと

また実際に出前講座を子どもたちといっしょに受けた先生からの感想などが出ました。

 

 今回、2年間の出前講座の報告会&おはなし会を

子どもたちの居場所づくりをしているクロスベイスでできたことも

とてもうれしかったです。

 

来年度からのにじいろi-Ru(アイル)のおはなし会は、

今回のように、外に飛び出し

いろんな方々が参加できる会にしていけたらなぁと考えています

 

 2018年度も

子どもたち向けのおはなし・出前講座を続けていきたいと思っています。

 

詳しい内容が決まり次第お伝えしたいと思います。

 報告会&おはなし会に参加していただいたみなさん

ありがとうございました。

 

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2018年3月3日

 

出前講座『「じぶんをいきるためのるーる。」を子どもたちに届けよう2017』も

あと少しで終わります。

 

講座と講座の間

次の教室に行くときいっしょについてきてくれる子どもたちがいます。

その時「タケノコダンス、教えたろっか?」といって

自分で作詞作曲・振付を考えたダンスを踊ってくれたりします。

コンちゃんが一緒に踊ると

本当にうれしそうに

さらに大きな声で歌ってくれました。

 

講座のあとすぐにプレゼントした絵本「じぶんをいきるためのるーる。」を

ともだちといっしょに見ている子どもたちもいます。

 

講座が終わると

「今週なぁ6年生を送る会があって、そこで劇するねん。いまから練習するから見てほしい!」と

誘ってくれる子どもたち。

自分たちで台本も考えて、動きも考えて。

グループに分かれて練習して。

写真は劇の合間にするCM「天使の羽根」のシーンの練習風景。

 

こんな子どもたちの姿もあれば

ある「性」に対して

とても強い偏見を持たされている子どもたちや

ともだち関係の中で

どうしても人を排除することでしか

つながれない関係の中で生きている子どもたちもいます。

 

そんな子どもたちに出会うと、胸が痛くなります。


子どもたちが、そんな風にしか思えなくなったのはなぜ?


子どもたちが

「人っていいなぁ」

「排除されていい人なんてひとりもいない」

ってことを実感できるような関係を

どれだけつくれているのかなぁ。

 

ボクたち、大人に突き付けられていると思うのです。

 

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2018年1月19日

 

2018年がはじまり、子どもたちと出会う毎日が続いています。

 

昨日と今日は

5歳児の子どもたちのところへ行ってきました。
はじめのともだち紹介では

自分が思うことをいろいろ教えてくれました。

 

「じぶんちゃん」づくりでは

同じ素材を使って作っても本当にみんなちがう「じぶんちゃん」ができて

友だち同士で見せあいっこしたり

自分が作った「じぶんちゃん」を使ってお話する姿がありました。

「じぶんちゃん」におうちをつくって

大切にしている姿もありました。

 

 

また、じぶんちゃん作りが終わった子どもたちが

はじめのともだち紹介で出会ったともだちの前に集まって

いろいろ話をしていました。

 

ボクが「どうしたん?」と聞くと
「このこ、こんなにかみのけみじかいし、

おとこのこみたいやのに、なんでおんなのこなんかなぁって。」

と教えてくれました。


その話をしてくれた子に
「〇〇ちゃんは、自分のことおとこの子と思ってる?

おんなの子と思ってる?わからへんなぁって思ってる?」
って聞くと
その子は「おんなのこやでー。」といいました。


ボクが

「〇〇ちゃんは、自分のことなんで女の子って思うん?」

って聞くと
「おんなのこっておもうからおんなのこやーん!」

っと大きな声でいいました。


「そっかぁ~。このおともだち(ともだち紹介で出てきた子)も

自分のことおんなのこっておもうからおんなのこなんかなぁ。」って

ボクが言うと
「ふ~ん。」と

ちょっと納得いかない感じでした。

 

きっとともだち紹介で出会ったともだちが

この子の中にある「あたりまえ」に当てはまらなかったんやなぁって。

 

ボクたちは思っています。


「それはおかしい!」ではなく

こんなやり取りが普段の生活の中で

あたりまえにたくさん出来たらいいなぁと。


その積み重ねの中で

きっと子どもたち自身が

自分の「あたりまえ」と隣りにいる友だちの「あたりまえ」が

ちがうことを知ったり

それがとっても楽しい!ってことを

実感していくことができると思うからです。

 

子どもたちが思っていること感じていることに

「なんでそう思うん?」って

いっぱい聞いて

いっしょに考える

大人でありたいなぁと

改めて感じた2日間でした。 

 

 

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2017年12月17日

 

昨日は午前中、アイルの会。
夕方からはトランスジェンダー生徒交流会に参加。

 

自分の着たい制服を着るために

じぶんのキモチと向き合い

親や、学校の先生たちと話をしてきた高校生が

自分の着たい制服を着てアイルの会に来てくれました。

 

めちゃめちゃいい顔やったなぁ。


「ホンマによう似合ってるー」って思いました。


今のじぶんのキモチや

これからのこといろいろ話した後
写真撮影!
「なぁ、ボクもその制服着てみていい?」

って言ってみたら
「いいですよー」って貸してくれた。

 

ボクが着たい制服を着れたのは

中学校2年生の体育大会。
応援団をしたあの時だけ。

学ランやったなー。
あの時以来の、自分が着たい制服。


42才の今

ボクの身体もかなり大きくなっていたので

借りたブレザーに手を通すとき

彼もちょっとドキドキしてたんちゃうかな。

 

何とか着れて、またまた写真撮影。


うれしかったなー。

ありがとうね。

 

そして夕方から、トランスジェンダー生徒交流会。

 

やっぱりここでも制服の話になっていたみたい。


自分の着たいかたちの制服を着たいだけなのに

そこにはいつも

「男」「女」「男子用」「女子用」があって

こどもたちは「男」にならなあかんかったり

「女」にならなあかんかったりする。


多くの学校では

「スカートが履きたい。かみの毛をのばしたい」

と思っている

「いわゆる男の身体の子」がいたとしたら

「女」になればそれは叶うことがある。


また

「スカートがいや。ズボンがはきたい」と思っている

「いわゆる女の身体の子」がいたとしたら

「男」になればそれが叶ったりする。


でも、実際にはこどもたちは

迷っていたり、悩んでいたり、揺れていたりする。

 

自分は何者なのか。

 

ある子は

「自分は男の子なのに、女の子用のズボンを用意されてもいや。」

ある子は

「女の子の制服に、スカートとズボンのふたつがあることで楽になる。」


こどもたちの中でもいろいろ違う。

それは当たり前のこと。

 

性はそもそもとっても多様で複雑であいまいなものなのに

何者かにならないと選べない「制服」のスタイルは

変わらないといけないと思う。

 

今の制服は

子どもたちの迷いや揺れを

許さないスタイルになっていると思う。

 

 

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2017年12月10日

 

出前講座『「じぶんをいきるためのるーる。」を

子どもたちに届けよう2017』がはじまって2か月。


毎日のように、いろんな子どもたちに出会っています。


クラスによって、年齢によってほんとにいろんな反応があります。

 

毎回、子どもたちの反応や、質問、つぶやきに

いろいろ考えさせられます。

 

こどもたちが発する言葉にドキッとすることもありますが

その言葉はどんな意味?

何で知ったん?

どこで知ったん?

 

やり取りしていくと、ほんとに大人が与えている偏った情報がすべてなんやなぁと感じます。

...

また、自分のことを人と違うから「へん」と思っていたり、

誰かのことを自分と比べて「へん」と思っている子どもたちの姿も見られます。

 

そんな子どもたちが

ある言葉を使ってだれかのことをバカにしたり否定しています。

 

おかしいひとなんてひとりもいないこと

じぶんでいいよーってこと

どんな子どもたちに感じてほしいなぁと思っています。

 

講座の最後に絵本「じぶんをいきるためのるーる。」を

見ているときのこどもたちの顔は

ほんとにいい顔です。


いろんなこと考えている顔です。

 

「絵本ありがとう。毎日読んでいます。」


「しんどくなったら、この絵本を読みます。」


「わたしのじぶんを生きるためのるーるを考えてみます。」


「じぶんのじぶんを生きるためのるーると、ともだちのじぶんを生きるためのるーるは違うんだなぁと思いました。」


「わたしは、わたしをおかしいと思われたくないです。

わたしも、人のことをおかしいと思いたくありません。」


こんな感想が届きます。

 

「絵本よむから、見えにくい人は前に来てもいいよー」と言うと

前に集まってきたり、その場で立って見たり。
そんなかわいいこどもたちの写真を今日は紹介します

 

 

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2017年11月25日

 

出前講座で出会った子どもたちが

「人権学習発表会」でボクたちとの出会いをきっかけに

考えたことを発表すると聞いたので行ってきました。

 

昨年は4年生のこどもたちと出会って

この人権学習発表会に見に行ったけど

今年は1年生。

 

もちろん昨年出会った4年生のこどもたちの発表も見てきました。

 

1年生のこどもたちの発表ホントにステキで、かわいかった~。

 

「『ぼく』『わたし』以外にもじぶんの使いたい言葉で話したい。

『わたしはな。。。』

『うちはな。。。』

『あたいはな・・・・』

『ぼくちんはね。。。』

じぶんの話したい言葉で話すってステキやね。」

...

最後は、ともだちに名前を呼ばれた子が

好きなことや得意なことを発表していました。


呼び方も

「〇〇ちゃん!」

「〇〇さん~」

「〇〇!」

「〇〇くん。

」いろんな呼び方がありました。

 

出前講座の時

子どもたちには45分の間

「ボクらに呼ばれたい名前を書いて待っててね。」

と言っています。


子どもたちは自分のすきな呼ばれたい名前を

つけて待っててくれます。

こどもたちとのやり取りの時、呼んだりします。

 

きっとそこから来てるのかなぁ…

自分の呼ばれたい名前で呼ばれることって

嬉しいって思ってくれたんかなぁ…

とかいろいろ感じながら見せてもらいました。

 

最後に歌った歌には

「みんなちがって、おもしろい」

ということばがありました。

 

違うことを

「変なこと」「おかしいこと」と

思いがちな・思わされがちな子どもたち。


どの子にとっても

「じぶんでいいんや~」

「じぶんのすきをすきっていっていいんやー」

って思えるような経験がいっぱいいっぱいあったら、

その先には「みんなちがって、おもしろい」があるんやろうなぁと思いました。

 

昨年4年生で、5年生になっていた子どもたちも

「いっぽさーん」「こんちゃんや!」って

声をかけてくれて、とっても嬉しかったです。

 

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2017年11月19日

 

ひょうご教育フェスティバルから1週間がたちました。

この1週間も、たくさんのこどもたちに出会いました。

教育フェスティバルでは

それぞれの年齢ごとに子どもたちの感想を紹介しました。

たくさんの教職員の方、保護者の方が読んでくれました。

そして、たくさんの子どもたちが

「世界にたったひとりのじぶんちゃん」をつくってくれました。

 

ボクたちにじいろi-Ru(アイル)として

昨年度に行った出前講座で出会った子どもたちの声を

届けることができたことがとても嬉しかったです。


そして何よりも

ボクたち自身がこの準備を通して何度も子どもの感想を読み

子どもたちの声から

改めてこどもに関わるボクたち大人が

セクシュアリティについて深く丁寧に考えていくことの

大切さを実感しました。

 

今日は今年度の講座の感想の中で

小学校2年生の感想をいくつか紹介したいと思います。

 

「わたしは、いっぽくんのお話をきいて、目からなみだがでそうでした。

でも、男でも女の体ででてきても、男の子は男の子だから、だいじょうぶだよ。

絵本もありがとうございます。おてがみもよんでください。」

 

「今日あって、たいせつなことを話してくれてありがとう。

また来てください。またきたらいっぱい話してください。

まっています。だいすきだよ。」

 

「グリーピースをたべてくれた人は、おげんですか?

すきな人とかいろいろおしえてくれてありがとう。

つぎくるときは、校門の前でまっています。

つぎはつくったものをよういしておきます。」

 

「わたしは、はじめていっぽさんが女の子の体でうまれてきたっていうことがしれて、

べんきょうになりました。

また、いっしょにべんきょうをして、〇〇〇(名前)のことをいっぱいしってほしいです。」

 

「今日は、とても大じなことをおしえてもらって、とってもうれしいです。

自分を大じにします。

じぶんちゃんの本もありがとうございます。

本をすぐよみました。『じぶんちゃんかわいいなぁ。』と思いました。

きょうのこと、わすれません。」

 

「今日は話をきいて思いました。

女の子の体でうまれたけど、あきらめないで思いつづけてすごいなーと思いました。

いっぽさんにしつもんです。

いまは、男の子の体と女の子のからだかどっちですか。

もう、お友だちですね。」

 

「いろいろな体の話をしてくれてありがとうございました。

どんなことを思ったかをか書きます。

男の子にみえるけど女の子の体の子や、女の子にみえるけど男の子の体の人がいるんだと思いました。

わたしは、〇〇△△△(名前)です。よろしくおねがいします。」

 

最近ずーっと講座や研修が続いていて。。。

帰ってくると子どもたちの感想が届いると

特に低学年のこどもたちの感想は一気に読んでしまいます。

子どもたちのキモチがいっぱい詰まっていて

とってもあったかいキモチになります。

 

「でも、男でも女の体ででてきても、男の子は男の子だから、だいじょうぶだよ。」

と書いてくれた子の感想は、読みながら涙が出てきました。

 

「グリンピースをたべてくれたともだちは元気ですか?」と

書いてくれた子の感想には、本当にボクの話をよう聞いてるなーと感心しました。


(小学校の時の苦手なことの話しで、ボクはグリンピースが苦手で困ってたんやけど、

グリンピースを好きな子がボクの分も食べてくれた話をします。

困ったことや、苦手なことがあっても助けてくれる友だちがいる学校が好きやったんやでーという話です。)

 

すでにこの年齢からいろいろ偏った情報の中で持たされている意識を

正直に書いてくれる子どもたちもいます。

大人は「まだ早い」などと言ったりするけれど

早い時期から

性が多様であることがあたりまえの環境で育つことは、

子どもたちが自分の性について考えていく上で

とても大事なことだとボクたちは思っています。

 

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2017年10月9日 

 

『「じぶんをいきるためのるーる。」を子どもたちに届けよう2017』が

はじまりました。

 

今年の始まりは、三重県の1年生と4年生。


子どもたちが生活をしている教室で

毎日一緒に過ごしているともだちといっしょに

僕たちの話を聞いてくれました。

 

ともだち紹介では

子どもたちが持たされてきたいろんな意識が出ます。

「なんでそう思う?」

寧にやり取りしていきます。

 

後半、ボク自身の話がはじまると

真剣に聞いている子どもたちの姿がありました。

 

ともだちと肩を組んだり

顔を見合わせながら話を聞いている姿は

普段通りの子どもたちの姿が見えて

なんだかうれしく思います。

 

そんな中でやっぱりドキドキしながら聞いていた子がいます。


講座が終わって

話しできる?」

「ボク、好きな子男の子やねん。」

その言葉と同時に涙があふれだしました。


たった10才のこどもが

なんで自分の好きなひとのことを話すのに

涙を流さないといけないんやろう。


「言いに来てくれてありがとうなぁ。」

思わずその子を抱きしめていました。

 

その子は

そのあと「感想書いたで!読んでなー」

すごく嬉しそうな顔で言いに来てくれました。

 

おかしいひとなんてひとりもいない。
ひとりぼっちじゃないよ。
じぶんでいいよー。

 

今年度も、大切に、丁寧に届けていきたいと思います。

 

 

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2017年9月7日 

 

2学期が始まって

ずーーーっと着たかった制服で

学校に通う子がいる。

 

その子に9月1日の朝

「おはよう。今日からやな!」

「どんな気持ちやろう?ワクワクしてる?ドキドキしてる?」... って

メールをすることしかできひんかった。

 

夕方メールがきた。

 

学校が近づくにつれて、緊張してたみたい。

足をがくがくさせながら、みんなの前で自分の話をしたって。

メールの最後は

「楽しかったです!」って

書いてあった。

 

ボクは、メール読みながら涙が出てきた。

 

先生なんか言うてくれたんかな。。。

 

まわりの子はどんな反応やったんかな。。。

 

考えただけで涙が出てくる。

 

きっと、みんなの前で話するって本人が決めたことなんやけど、

自分の着たい制服着るために、

なんで、みんなに話せなあかんのやろ。。。

 

やっぱり、今の学校で「じぶん」を生きようと思ったらカミングアウトしないと生きれないんやな。

 

そんなことも思いながら

ホンマにずーーーっと着たかった制服を着ることができて、

楽しかったんやなってことも伝わってきた。

 

この子は、じっくり時間をかけて

学校の先生や親と話し合って

自分の気持ちと向き合って

今日の日を迎えた。

 

少しずつ「じぶん」でいられる場所をつくっていってる。

 

ほんまに、すごい。

えらいなぁ。

ようがんばってるなぁって思う。

 

今度、制服で会いに来てくれることになっている。

話を聞くことしかできひんけど、いっぱい話聞きたいな。

 

 

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2017年7月18日 
今年も
トランスジェンダー生徒交流会のキャンプに参加しました。
楽しかったー。 

 昨年参加した時もいろいろ思ったけど
1年たって子どもたちの状況も、悩みの中身もいろいろ変わっている。
悩んでいるのは、保護者もいっしょ。
そんなことを話せる環境があることはホンマに大事やなぁと実感。
トランスジェンダーを含め
いろんなセクシュアリティの人が参加している
このキャンプ。
この2日間
海で遊んで、シャワーして、みんなで泊まって
もちろん着替えもあって。
だーれもなーんにも困らずと過ごした。
これが、なんで学校でできひんのやろ?
着替えのこと、トイレのこと、お泊りの部屋のこと。。。
「なんかあったら。。。」ってよく聞くセリフ。
楽しいことしかない2日間でした!
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2017630 

 

最近、中学校・高校の全校生徒にお話に行くことが続いている。

  

出前講座の30人前後(1クラス)とは全く違う環境で 

いろいろ考えるところもあるけど 

ひとりでも多くの子どもたちに。。。と講演を受けている。

 

 

昨日は、高校生約1000人。

 

ともだち紹介のワークから、ボク自身の自己紹介。

 

ボクたちも後ろの方の子どもたちの顔は見えない。

子どもたちもボクらの顔は見えないと思う。

 

そんな中で約1時間話をした。

 

   

自分自身の話は何度しても、本当にパワーがいる。

 

  

もし自分が高校生で、この体育館の中で座っていたら 

泣くかもしれない、逃げ出すかもしれない。。。と 

思いながら子どもたちの前に立っている。

 

  

ボクがそう思うように 

ボクの目の前の子どもたちの中にもきっと 

そんな気持ちで座っている子どもがいると思うと 

一生懸命話をしようと毎回思う。

 

  

暑い暑い体育館で、大汗をかきながら。。。

 

話を終えて、質疑応答。

 

  

4人の子どもが手を挙げて質問をしてくれた。

 

   

質問の内容も 

ボクの話をよく聞いていないと 

できないような質問もあって 

とても嬉しかった。

 

 

そのあと 

別室でボクたちふたりと子どもたちとの座談会。

 

  

1年生~3年生が集まって 

今日ボクたちの話を聞いたという共通点以外は 

初めましてに近い関係の子どもたちだった。

 

  

2時間、みんなで話をした。 

 

 

ある子が今日の話を聞いて思ったことを言うと 

それを聞いて、他の子が自分の思ったことを言う。

 

 

 

誰かの気持ちを聞いて 

自分の昔と重ねて 

自分のことを 

自分の言葉で話す子どもたちを見ていて 

本当にすごいなぁと思った。

 

 

   

そしてそのやり取りは 

誰の意見も、誰のことも排除しないやり取りだった。

 

 

 

ボクたちは子どもたちのやり取りを 

見守るというか、聞いている感じ。

 

 座談会ではボクたちはほとんど話さなかった。

 

  

ある子が言った。 

 

「こんな風に話がしたいと思っていた。そのきっかけを今日もらった。」と。

 

話してよかったと思った。

 

今日、この子たちと出会えてよかったと思った。

 

  

そして 

座談会が終わると

先生たちが待っていてくれた。

 

  

駅まで送ってくれた車の中で 

「今日の出会いを、今度は僕たちがつなげてやっていきます。」 

と言ってくれた先生。

 

 

その先生の言葉もとても嬉しかった。

 

 

 

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2017年6月20日

 

 

これから保育所・幼稚園・学校で働く人たちに

お話をさせてもらうことがある。

 

感想の中に

「今まで出会ったことがない。今日初めて出会いました。」

「これから出会う子どもたちの中にいるかもしれない。」

自分のことなど書いてくれている人もいる。

 

 

子どもたちの中に

共に働く職員の中に

そして今いっしょに机を並べて授業をうけている人たちの中に

セクシュアルマイノリティとされる人たちは存在する。

 

 

 

ボクが「女の子」として生きていた時

自分のことを「おかしい」と思っていた時

まわりの人に「おかしい」と思われないようにたくさんの嘘をついて

自分の本当に思っていることと逆のことを言い・行動し生きてきた。

 

 

 

例えば

「女の子が好き」ということを隠すのに好きでもない男の子を一人つくっておいて

恋愛話をしていた。

 

 

みんなを集めて「男子で誰が好き?」と聞いて話を盛り上げる。

そして好きでもない男の子の名前を言う。

 

 

こうすることで

女の子を好きな自分の気持ちをばれないようにしていた。

 

 

自分を守る方法だった。

 

 

でもそんなボクの言葉や行動で

傷ついていたともだちがいたかもしれない

と思えるようになったのは

性が多様であることを知ったからだ。

 

 

あの時、集まったともだちは

みんな「人を好きになる」ことがあたりまえだと思っていたんだろうか?

 

人に対すて恋愛感情をもたない友だちもいたんじゃないか?

 

「女の子」で「女の子」が好きな子もいたんじゃないか?

 

 

もし、性が多様であることに出会わなければ

今も僕は

自分自身のセクシュアリティも否定し

まわりの人のセクシュアリティも否定していたと思う。

 

 

性が多様であるということを知ったボクは

日常生活の中で

「あたりまえってなんやろう?」

と考えることが増えた。

 

「ボクのあたりまえと、隣にいる人のあたりまえは違うことがたくさんあること」

そしてそのことをもって

「だれかを否定すること」は違うんじゃないかと思うようになった。

 

 

人間の中にある「性」というものに対しての

「こうであたりまえ」は本当に強く深い。

 

 

性が多様であることに出会い

その「あたりまえ」について考えることは

自らを解放し

全ての人が解放され

豊かに生きることにつながっているんじゃないかと思う。

 

 

性が多様であることを知ることは

誰かのためにではなく

全ての人にとってとても大切だと思っている。

 

 

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2017年4月25日

 

先週トランスジェンダー生徒交流会に参加してきた。

 

この会の主役は子どもたち。

最近は中高生・大学生の参加も増えている。

 

 

ボクは大人になってから

自分のセクシュアリティと向き合うことになったので

子どものころ

こんな場に参加する経験はもちろんなかった。

 

大人になってからも

自分以外の「当事者」と会うのが怖かったので

いろんなコミュニティがあるのは知っていても

自分から参加することはなかった。

 

ボクにとって

トランスジェンダー生徒交流会は

子どもたちのサポーターとしての参加もあるけど

ボクがボクでいられる場所でもある。

 

ボクと同じ世代の人・ボクより上の世代の人・ボクより下の世代の人がいて

みんなそれぞれに

いろんな悩みを抱えながら生きてきている。

 

一生懸命生きている。

 

 

 

それぞれ新しい環境の中

生活がはじまって

この会でこの会に来るみんなと会うことを

楽しみにしている子どもたち。

 

たくさんのコミュニティがある中で

ここに集っている。

 

誰かが仕切ったりではなく

それぞれが自分のできることをして

いつもおいしいご飯ができあがって。

 

何かを吐き出してみたり。

 

何かを吸収してみたり。

 

涙しながら肩を抱き合って

話をすることもある。

 

ここにきている子どもたちは

社会や学校の中で

毎日、楽しくらくちんには生きれていない。

 

でも、この交流会に来れば

「ひとりじゃない。」と感じることができる。

 

 

そして

また日常に戻り

次の交流会まで頑張る毎日がはじまる。

 

 

この感じは

今から20年以上も前に

ボクが、全国の被差別部落から集まってくる高校生の集会に

参加した時と似ている。

 

あの時は本当に驚いた。

 

ボクと同じような悩みを抱えながら

学校で頑張っている子が

全国にたくさんいることに。

 

そこには

まわりの差別意識を感じながらも

そのことに立ち向かっていく仲間の姿や

「じぶんたちがおかしいんじゃない。」と

胸を張って生きている姿があった。

 

ボクもその集会でマイクを持ち

全国の仲間の前で

「地元の学校で仲間をつくります。」と発言した。

 

そして地元に返って、クラスのともだちに

自分が被差別部落に生まれ育ったこと

部落差別について一緒に考えてほしいと思っていることを話した。

少しづつ学校の中で「仲間」をつくっていった。

 

あの頃に感じた感覚と似ている。

 

 

しんどさを共有できる仲間がいる場所

思っていることを聞いてもらえる場所

ともに喜び、泣ける仲間がいる場所

何にも無理せんと「じぶん」が「じぶん」でいられる場所

 

 

トランスジェンダー生徒交流会はそんな場所だ。

 

 

でも、ボクが子どもの時受けていた教育の中では

「部落差別」はおかしいということを

きちんと子どもたちに伝えてくれる先生がいた。

 

そして、被差別部落出身であるボクの

気持ちを、悩みを、しんどさを

聞いてくれる先生たちがいた。

 

トランスジェンダーの子どもたちにとっては

地元の学校で

「性が多様であること」を前提とした教育はないに等しい。

 

あの子たちのキモチを丁寧に聞いてくれる先生が

どれだけいるのだろう。

 

そんな中で

それぞれの場所へ帰った子どもたちのしんどさはあの頃のぼくとは比べようもないくらいモノだと思う。

 

 

それでも子どもたちはその場所で

生きていかないといけない。

 

子どもたち自身が

自分の尊厳を守るために

この交流会はありつづけないといけない。

  

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2017年3月29日

 

 

来週から新年度が始まります。

 

小さなあの子は

どんな気持ちで4月7日始業式を迎えるのかな。

 

 

たくさんの大人に傷つけられたあの子の口癖は

「どうせ…」

 

あの子の近くにいる大人のひとりとして

「大丈夫やで。ひとりじゃないで。」

と伝えてきたつもり。

 

その中で最近やっとあの子から

自分のキモチを伝えてくれるようになってきた。

 

今、あの子が求めているのは学校の先生やともだち。

 

「楽しく学校に行きたい。」

「ともだちがほしい。」

 

その気持ちが痛いほど伝わってくる。

 

自分たちができることは何か。

 

 

あの子とあの子のキモチと

丁寧に向き合いながら考えていきたいな。

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2017年2月26日

 

今年度の出前講座も残り1週間になりました。

 

2月はほぼ毎日のようにどこかの学校へ。

そして、続々と感想のお手紙が返ってきています。

その中から少し紹介します。

 

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じぶんがすきなようにしてもいいんだなっておもいました。

ふくもかみも、すきなひとも、じぶんでえらんでいいんだなとおもいました。

1

 

 

 

さいしょにお友だちをしょうかいしてくれてありがとうございます。

いっぽくんが子どものときにあんなことがあると思わなかったです。

自分もゆえないことや、毎日学校で、男の子やのに女の子のふくそうで行くのが、

もし自分だったらつらいなーと思いました。

  いっぽくんが24才になって、コンちゃんにあえて、

いえないことをこんちゃんにゆえてよかったなとかんじました。

自分がもしそんなことがあったら、ともだちにそうだんしようと思います。

(小2

 

 

 

わたしは、今日はなしをきいてはじめて知ったことがありました。

それは、女の子が女の子とすんでいることは、なんでだろうと思いました。

そのはなしを聞いていると、どんどんわかってきました。

女の子がその女の子を好きだからいっしょにすんでいることがわかりました。

はじめは、ふしぎでした。

(小3

 

 

 

いっぽさんが「じぶんは、おかしくない。」と言ってくれたから、ほっとしました。

わたしは「ラ」が「た」になって言えなくてこまっていたからです。

(小4

 

 

 

自分のことは自分できめるのがあたりまえだと思いました。

男の子で男の子を好きな人は、もしかしたらこのクラスにもいるかもしれないと思いました。

5

 

 

 

わたしは女性同士でけっこんしたり、男性同士でけっこんしたりすることがあるのを前から知っていました。

 子どもは生まれないので養子をもらったりすることも知っていました。

「セクシュアルマイノリティ」のことも知っていました。

だけど、その人たちがどのような気持ちで過ごしているかは、知りませんでした。

今日の話を聞いて、自分の気持ちをため込んで、みんなに合わせている人がいるというのを知りました。

(小6)

 

 

 

 

ぼくは、いっぽさんの話を聞いて

セクシュアルマイノリティの人たちが誰にも言わず苦しんでいることを知って

とても悲しい気持ちになりました。

自分の親せきにトランスジェンダーの人がいます。

僕の母はその人のことを「おかしい」や「変」だと思っています。

だから今日いっぽさんが話してくださったことを、母に教えてあげたいと思いました。

(中2

 

 

 

今日の話を聞いて、自分があたりまえだと思っていても、

相手が必至でわたしのあたりまえに合わしてくれてることがあるかもしれないと思いました。

これから生きていく中で、自分が思う当たり前を他の人に押し付けてしまわないようにしたいと思いました。

あとは、見た目や一般的な考え方で、男や女と決めてしまうと、

いっぽさんのように自分の気持ちを殺して苦しい気持ちで生活してしまう人をつくってしまうと思うので、

たくさんの性のあり方を知る必要があると思うし、

だれもが自分の気持ちに正直に、自由に暮らせる日が来てほしいと思いました。

まずは、今いるこの学校で、自分とちがったりしても否定をしないこと、

そこからはじめたいと思います。

(中3

 

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紹介はできませんが

お手紙の中に自分のセクシュアリティについて

書いてくれる子どももいます。

 

お返事くださいと書かれている子どもたちへは

返すようにしています。

 

一生懸命書いてくれていることが伝わってきます。

 

 

 

最近の講座の中で小学校1年生とこんなやり取りがありました。

 

ボクが制服の絵(セーラー服)を描きながら

「こんな制服着て行っててんけどな、ホンマは学ランが来たかってん。」と話をすると

Aさんが「あー、Aも学ラン着たいねん!」と大きな声で言いました。

 

その子は女の子として在籍している子で

まわりのみんながAさんの言葉を聞いて「えーーーーーっ!」と驚きました。

 

するとAさんが

「だって、学ランのほうがかっこいいから着たいねん!」と続けて言いました。

 

ボクは

「じぶんが着たい服、着たいやんなぁ。」と言いました。

 

「うん!」

Aさんはめっちゃ嬉しそうでした。

 

 

Bさんは小学3年生。

講座が終わってすぐにぼくのところに近寄ってきたBさんは

「あんなぁ、Bなぁオレって言ってしまうねん。。」と教えてくれました。

 

ボクが「ほかの言葉でしゃべりたいのに、オレって言ってしまうってこと?」

と聞くと

「ちがう。言ったらあかんと思うねんけど、言っちゃうねん。」と言いました。

 

Bさんは女の子として在籍している子どもでした。

 

「オレって話するほうが、話しやすいんか?」ときくと「うん!」とうれしそうな顔。

 

「じゃあ、自分が話しやすい言葉で話したらええやん。」と言うと

「うん!ありがとう、またきてなー。」って言って去っていきました。

 

 

ほんまにその子のセクシュアリティがどうかということより

「じぶんのきたいふくをきて、ええねんでー。」

「じぶんのつかいたいことばではなしたら、ええねんでー。」

って言ってあげたい。

 

着たい服を着るのに理由なんていらない。

話したい言葉で話すのに、理由なんていらない。

 

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2017年1月22日

 

先週は、出前講座であちこちの学校へ。

 

全校生徒12名の学校へも行ってきました。

どこへ行っても子どもたちはかわいいなぁ。

 

 

高校の授業に参加させてもらってお話したり、

職員研修・教組女性部の分科会でのお話など盛りだくさんの1週間でした。

 

 

どこへ行っても終わった後は「話してよかったー」と思うのですが、

やっぱり自分のことを話しするというのはパワーを使うなぁと思います。

ともだち紹介から、ボクの話へ入っていくまでドキドキして、

チョークを持つ手が震えないかなぁと心配になることもあります。

 

話し出すと、子どもたちが本当に真剣に聞いてくれるので

緊張は吹っ飛んでいくんやけど。。。

 

この間、終わって校長室でお話しする時、

ほっとして緊張がまた襲ってきて出してもらったお茶を飲むとき手が震えた。

 

いつもそうではないけど。

 

この間は、特別やった。

 

 

講座を申し込んでくれる人・講演を頼んでくれる人は学校の人権担当だったり、養護教諭の先生が多い。

 

その先生は「知りたい。子どもたちにも一緒に伝えていきたい」と思っている先生が多い。

そして、学年でする打ち合わせする時はちょっと緊張してるんやなぁと思う先生たちも

子どもたちと一緒に講座を聞いて

「一緒に聞けて良かったです。子どもたちとこれから向き合っていきます。」

という先生がほとんど。

 

でも、先生の中には、ボク達の話を子どもたちに聞かせることに対して後ろ向きというか、

あからさまにいやそうな先生もいる。

 

 

ボクが話する内容は「伝えたいことでもあるが、知られたくないこと」でもある。

 

 

そんないやそうな先生たちの前で話をするときは、

ホンマにしんどくなる。

 

でも、そこに子どもたちがいる。

 

子どもたちには、伝えたいことがいっぱいある。

 

おかしいひとなんて、ひとりもいないんやで。」

「じぶんでいいんやで。」

「ひとりぼっちじゃないで。」

 

やっぱり、語っていこう。

 

 

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2016年12月23日 

 

10月中旬よりLUSHジャパンの助成金をいただいてまわりはじめた
出前講座「じぶんをいきるためのるーる。を子どもたちに届けよう!」も

今年は今日が最後の講座になりました。


今年は30講座回ることができました。

 

子どもたちのキモチを知りたいなぁ。...
子どもたちはどんなこと思ってるんかなぁ。
そんなことを思いながら考えた「ともだち紹介のクイズ」は
子どもたちの今まで持たされてきた価値観が見えてきます。


なんでそう思うん?だってなぁ・・・
やり取りを大切にしています。


思ってること言うていいんやぁ。。。

って感じた子どもたちはいっぱい話してくれます。

 

そして、子どもたちの思ってることを聞いた後
「ボクはこう思ってるねん。」
「みんなと同じ年の時こんなこと思っててん。」
ぼく自身の話をすると、真剣に聞いてくれます。

 

わたしのこと、ぼくのこと「知りたい」って思ってくれてるんやぁ
わたしのこと、ぼくのこと「聞きたいと」って思ってくれてるんやぁと、感じた子どもたちは
あなたのことも「知りたいよ」「聞きたいよ」と思ってくれている感じがします。

 

来年も、3月まで約50講座が決まっています。

いろんな子どもたちに出会えることを楽しみです!

 

そして、いつかこの講座を一緒に聞いてくれた先生たちと
子どもたちのこと、自分の感じたことなど

話せる機会がつくれたらなぁと思います。

 

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2016年12月11日

 

出前講座、5歳児クラスへ行ってきました。

久しぶりの保育園!
ホンマに楽しかった~(^◇^)

 

講座が終わるころ、ひとりのこどもが近づいてきてこんな話しをしてくれました。

 

こども「あんなぁ、わたしハサミいややねん。

て(手)きったりとかそんなんじゃないねんけど、いたいから、いややねん。」と。

 

コンちゃん「そっかぁ。いたいんやぁ。今日は大丈夫やった?」
(じぶんちゃんづくりでハサミを使ったので)

 

子ども「うん。きょうはだいじょうぶやったけど、いつもいたいねん。」

 

コンちゃん「教えてくれてありがとう。」

 

こども「うん!またきてねー。なまえおぼえとってね。ずっとずっとおぼえとってね。」

 

ボクたちは、講座の中で
「いろんな性を生きる人がいること。」
「人と違うことでおかしい人なんかいないんやでーってこと」
「じぶんのキモチ大事にしていいんやで。ひとりじゃないで。ってこと」

が伝わったらいいなぁと思っています。

 

そんな思いで、保育園では、いろんなともだちが出てくるクイズをしたり、

絵本を読んだり、じぶんちゃんづくりをしました。

 

この子はきっとボクたちに
「じぶんの思っていること言っていいんやぁ」って

思ってくれたんやなぁ。

ホンマに嬉しかった。

 

子どもにとって日常生活の中で
自分の思ってること、うれしいこと、いやったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、

自分の気持ちが話せる場所があること、話せる人がいることってとっても大切だと思う。

 

その積み重ねがあって、どの子も「じぶんでいいんやぁ」って思えるんじゃないかなぁ。

 

 

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2016年11月25日

 

出前講座「じぶんをいきるためのるーる。」を子どもたちに届けよう。がはじまっています。

 

いろんな性を生きる人がいるということ

自分のあたりまえと隣りにいる人のあたりまえは違うということ

そしてそれが理由で否定される人は一人もいないんやでーってこと

伝えたいなぁと思いながら、子どもたちの前に立っています。

 

 

いろんな子どもたちに出会えて

楽しいなぁというキモチと

でもやっぱり自分のことを話すのって

パワーがいるなぁと実感しています。

 

 

でも、ボク達の話を真剣に聞いている子どもたち姿や

送られてくる感想文をよむと

話してよかったーというキモチになります。

 

 

今日は、2年生の感想文を少し紹介したいと思います。

 

 

「男・女は、ふくやかみがたできめられないと思いました。

体できめられないってはじめて知りました。」

 

 

「7人のおともだちを見て、さいしょの子は女の子と思いましたが

男の子だったので女の子っぽい男の子がいるんだなぁと思いました。

おとうさんとおとうさんで3人ぐらしということが、びっくりしました。

なぜかと言ういと、おかあさんとおとうさんでくらしている人が多いのに

おとうさんとおとうさんとくらしていたからです。」

 

 

「ずーっとずーっと男の子のことをないしょにして、きもちわかるよ。

いっぽくんは、かなしいね。

でも元気出して、フレーフレーいっぽくん。

とういところきてくれてありがとう。」

 

 

「お話をきいて、じぶんが家でいいたいことがいえました。

いっぽさんのえ本をうかびました。

そしたら、家でじぶんで言えました。

学校でも、いっぽさんのえ本をうかばして

いろいろなものにちょうせんします。」

 

大人は

「知識」や「理解」ということを言うけれど

7人の友だちの話しや、ボクたちの話をきいた子どもたちは

いろんなことに出会い・気づき・発見したこと

自分が感じたこと、疑問・不思議に思ったこを正直に書いてくれています。

また、自分の生活を振り返り、自分のこととつなげて書いてくれています。

 

 

子どもたちのこんな姿から

ボクたち大人が考えさせられることがあるように思います。

 

 

これからも

たくさんの子どもたちに出会えることを楽しみにしています。

 

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2016年10月24日
2015年の春はじめての「つたえたい展」。
あれから1年半。
今回も、絵ことば作家のたかいたかさんとippo.&konの3人で
「つたえたい展@cafe あじろの樹」
やりますよー。
 
3日間だけですが
絵本「じぶんをいきるためのるーる。」の原画の展示や
ちーちゃなちーちゃなじぶんちゃんも連れていきます。
 
前回と同じく、世界でひとりの「じぶんちゃん」もつくれますよ。
 
「じぶんでいいよー。」
「だいじょうぶ、ひとりじゃないよー。」
というメッセージを伝えることができたら
いいなぁと思っています。
 
 
日 程: 2016/11/17 Thu 〜 2016/11/19 Sat
場 所: cafe あじろの樹
住 所:  東大阪市足代新町13−10 とうふく布施1F  
T E L: 06−6785−0306
F A X: 06−6785−0313
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※cafeですので
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オーダーをお願いします。
      

 

 

2016年9月25日

 

金曜日に7回目のおはなし会がありました。

 

はじめての方

何度か来てくれている方

13人の参加者でお話をしました。

 

おはなし会をはじめたころ

思っていたこと。

 

セクシュアルマイノリティとされる子どもは、必ずクラスにいる。

その子たちをひとりぼっちにはさせないために

そして

セクシュアリティはすべての人にあるものだから

すべての子どもたちに

「性の多様性」について伝えていけるような

学校・学級にしていきたいなぁ。

そのために

大人がいっぱい話をしよう!

 

そんな思いではじまったおはなし会。

 

 

1年間いろいろ話を続ける中で

子どもと関わる大人たちが

それぞれに考えたことを

それぞれの場所で

子どもたちに返してくれていることが

話されるようになっていました。

 

 

特に「不必要な男女分けをなくす」といった点では

卒業式の「男子〇〇名・女子〇〇名 計〇〇名卒業します」

といった言葉をあたりまえに言ってきたけど

これっているんかなぁ?と考えた学校が

「卒業生〇〇名」に変えたことをきっかけに

他の小学校でも変えていったこと。

 

歯科検診や視力検査などの時も

あたりまえに「男女」で分けて順番にしていたのを

名前の順にしたことなど。

 

 

そして

今回のおはなし会では

ある学校の先生が

授業参観で

子どもたちに「男・女」について

実際にした授業を紹介してくれました。

 

この学校は

昨年から

学校の研修に僕たちを呼んでくれて

話を聞いてくれていました。

 

学年の先生みんなで

「今までしていた男の子の身体・女の子の身体の授業で終わっていたらダメだ。

子どもたちに多様な性についてどんなふうに伝えていったらいいか考えよう。」と

いっぱい話をして考えたということでした。

 

保護者もいる授業参観でした取り組みは

子どもたちが今まであたりまえに

見た目や格好しぐさなどで

勝手に決めてきたひとの性別について

「本当にそんなことで決められるのかな?」と投げかけ

揺さぶりをかけ

子どもたち自身が

「あれ?」と気づいていけるような授業内容でした。

 

授業のあとの懇談会でも

今回なぜこのような授業をしたのか

セクシュアリティの4つの要素について話をしたとのことでした。

「今回は、自分や隣にいる人の性についての話でしたが

次は『好きになる性』について話をしていきます。」と

伝えたということでした。

 

 

また、授業ではないけど

毎日の生活の中であたりまえに

いろんな性があっていいということを

肯定的に伝えている先生からの話もありました。

そのクラスでは「男の子で男の子が好き」と言っている子のことを

まわりの子どもたちは

「〇〇は〇〇が好きなんやってー」という感じで

それがおかしいこととは思っていないことや

その子をきっかけに

自分自身のことを話す子が増えてきているという話をしてくれました。

 

またある学校では

国語の授業の

新聞記事を要約する時間の中で

「同姓パートナーシップ制度」についての記事を先生が提案し

すべての子どもたちが

その記事について要約したものを

他の学年や保護者も目にする場所に貼り出しているという

取り組みの報告をしてくれました。

そしてそのクラスでは、

先生も日々の中で気になった記事を取り上げ

子どもたちに投げかけていて

大きな文字で「どんな性も、誰を好きなってもOK!」

と書いて子どもたちの見えるところに

貼っているという話もありました。

 

そんな報告の中

「もしかしたら自分の性について何か思っていることがあるんじゃないか?」

という子どもがクラスにいて

「自分の伝え方によって、もしその子が傷ついたらどうしよう」と

悩んでいる先生の話もありました。

 

 

先生も一人で悩まず

「これでいいんかな?」と悩んでいるときは

同じ学年の先生や、同じ学校の先生と話してみよう

にじいろi-Ruのおはなし会に来て

みんなに聞いてもらうこともできるよー

という話をしました。

 

 

子どもたちとの関係の中で

まず

「この先生は、私のことわかろうとしてくれてるひとなんやぁ。」

「僕のこと、思ってくれてるんやぁ。」と

先生と子どもの関係を築くことが

大切なんじゃないかなぁ。

そこから

やっていこう!

 

そんな話になりました。

 

 

 

セクシュアルマイノリティとされる子どもたちは

家でも家族にも相談できない

学校でも誰にも言えない

「じぶんがおかしい」

と思っている子が多い中で

身近な大人である先生が

肯定的なメッセージを伝えることは

その子たちにとって

「じぶんはおかしくないんだ」

「ひとりじゃないんだ」

と思える

大きなきっかけになります。

 

しかし

大人である先生も

性に対して偏った見方を持たされ育っている人が多い中で

話せる人がいること・話せる場所があること

大切やなぁと思ったおはなし会でした。

 

そして

学校の中で「性の多様性」について、少しづつ取り組んでいる先生たちの話を

参加者みんなで聞くことができたことは

今後、ひとりでも多くのこどもたちに、つながっていくことだと確信しています。

 

 

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2016年8月8日

 

にじいろi-Ruを立ち上げるずーっと前
ボクはどこに行ったらボクでいられるんだろう?

と悩み苦しんでいた時がありました。


自分の大好きな生まれ育った場所にも帰ることができず

「女性として生きていた時のボクを誰も知らない場所に行けば

ボクは生きていくことができるかもしれない。」

と思っていたころがありました。


手彫りのはんこに出会い

文字を書いたり画を描いたり

自分の心の奥にある気持ちを表現することで

誰かにその表現を見てもらうことで

「じぶんはここにいていいんだ。」

と思えた時がありました。

 


けしごむハンコ・けしごむハンコ雑貨の店「いっぽ」という屋号を使って

ふたりでいろんなところに出展し

たくさんの人と出会い

ボクはそこで

ippo.という作家名で生きていました。

 


「女性」として生きてきたボクを知らない人たち。

ボクはその人たちの中では「男性」として生きられることが嬉しかったのです。
でも、ドキドキビクビクしているボクもいました。


それから

dekotoboko.という屋号に変え

手彫りはんこと雑貨をつくって出展しています。

そんな生活を約10年間続けてきました。


たくさんの人に出会い

性が多様であることを知り

絵本「じぶんをいきるためのるーる。」ができ、

ボクは何もおかしくないんだと思うことができたのは1年ほど前。


じぶんを語って生きるボク。

はんこを彫ったり画を描いたりするボク。

今、やっと「田中一歩」というひとりの人間を

生きている気がしています。

 

 

 

 

長い長い文を読んでくれて、ありがとう。

そして、dekotoboko.は明後日からうめだ阪急百貨店出展です。
10階文具雑貨マルシェに1週間います。

 

ippo.とkonが

この10年間いろんな中で作り続けてきたモノに出会うことができます。


ぜひ、お近くの方は会いに来てください(^◇^)
お待ちしていまーす。  


http://ippo-kon.wix.com/dekotoboko

 

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2016年7月18日

 

トランスジェンダー生徒交流会の

キャンプに参加しました。

 

小学生から大人まで

自分がトランスジェンダーだと感じている人やその家族

また、関わりのある人たちが来ていました。

 

1泊2日のキャンプの中で

いろいろ楽しみはあるけれど

子どもたちが楽しみにしているのは「海」。

 

自分が着たい水着を着て

すごく嬉しそうに、楽しそうに遊ぶ子どもたち。

 

もちろん、大人も。

 

小さなあの子も

ホントに楽しそうに遊んでいました。

 

ここでは

こんなに楽しそうに遊んでいるのに

学校では

プールに入ることができないあの子。

 

胸がキューっと苦しくなりました。

 

 

 

このキャンプに来ている子どもたちは

学校という小さな社会の中で

何を思い考えて

毎日を過ごしているのだろう。

 

 

ただ

ありのままのじぶんを生きたいそれだけなのに。

 

この子たちにとって

それが、今の学校では難しい。

 

だからこそ

この交流会の存在は

トランスジェンダーの子どもたちにとって

すごく大切。

 

ここは

子どもたちが

「じぶん」でいられる場所だから。

 

 

キャンプが終わって

バイバイをして

それぞれの場所に返っていく子どもたち。

 

 

それぞれの

日常に戻ったとき

その場所が

「じぶん」でいられる場所なのかなぁ。

 

 

 

 

小さなあの子に

「学校は、楽しいところやで」

「がんばらんでいいんやで」と

言えるように

大人たちでいっぱい話しをして

誰もが「じぶん」を生きられる学校に

変えていかないといけないと

思うのです。

 

 

あさっては

第6回おはなし会です。

 

いろんな話ができたらいいなぁと思います。

詳しくはこちらへ。

 

 

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2016年6月12日

 

ボクが

自分を語る言葉がまだない時に

出会ったひと。


ボクに

自分のことを語る「ことば」をくれたひと。


この人に出会ったから

今、ボクは自分を語って生きているのだと思います。

 

 

LGBTの子どもたち...
~「特別な配慮」から「合理的配慮」へ~
京都府立高校教員 土肥 いつき


=================================================================================================
トランスジェンダ ー生徒に困難をかかえさせているのは、 学校の性別分化です。

実は、「通知」の中 にあげられた「支援の事例」は、学校自身 が自らつくりだす「性別による取り扱い の差異」の存在を証明するものなのです。 ということは、学校がトランスジェンダ ー生徒にかかえさせている困難を、学校 自らが「特別な配慮」をおこなうことで 「支援」するという構図が浮かびあがっ てきます。この構図に疑問を持つのはわ たしだけでしょうか?
さらに、「特別な 配慮」をおこなうことで、学校や社会の 枠組みそのものを問わずにすませることができます。しかし、これでは根本的な 解決とは言えません。では、「特別な配 慮」でなければなんでしょうか。  

それは、「障害者権利条約」の中で示さ れた「合理的配慮」です。
「生まれ た時の性別で生き、ひとりの異性を好き になる人」向けにデザインされたこの社 会のありようそのものが、そのような生 き方をしない/できない人に困難を与え ているのです。ですから、そのような社会をデザインし直すことこそが大切なの です。

=================================================================================================

 

この言葉、ホンマにそう!


ボクたちも

このことを出会った先生たちに伝えています。


いろんな人に

この文章を読んでほしいです。

http://www.jec.or.jp/soudan/pdf/9201.pdf

 

 

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2016年5月10日

 

レインボーウィークが終わりました。

 

SNSで

東京レインボープライド2016の

ステキな写真がいっぱいあがっていました。

 

ボクたちは地元で、日常を過ごしていました。

 

近くのホールで開催された

憲法改悪を許さない1000人集会に参加して

映画「標的の村」を観てきました。

 

大切な人たちと

自宅で串カツパーティーをしました。

 

十三で

大好きな人と

おいしいお酒を呑みながら

いーーーっぱい話して

東京レインボープライド2016に出かける人を見送りました。

 

そんな1週間でした。

 

 

 

ボクがはじめて

関西レインボーパレードに行ったのは

2008年。

 

あの時は

パレードの中には入れず

外側をずーっと一緒に歩きました。

 

2009年も

パレードの列には入れませんでした。

 

それから何年も経って

2015年

大好きなともだちやパートナー

そしてこどもたちと一緒に

はじめて

パレードの列に入って歩きました。

 

 

 

2008年

あの頃のボクは

ボク自身を

受け入れることができていなかったから

 

みんなに「変」「おかしい」と思われるのが

怖かったから

 

パレードに入りたいのに入れませんでした。

 

 

 

 

今年の

東京プライドパレードは

過去最高の参加者数だったと書いてありました。

 

 

きっとあの頃のボクのように

 

あの場に行っても隅っこの方で参加している人や

 

あの場に行きたくても行けない人がいて

 

あの場に行けなくても

SNSで情報を得て元気をもらっている人もいて

 

あの場に行けなくても

じぶんが生きている場所で

地元の仲間と日常を送っている人もいて

 

あの場に

行けなくても、行かなくても

じぶんが生きている場所で

ひとりで

がんばっている人もいて

 

それぞれが

 

それぞれの場所で

 

それぞれの形で

 

「じぶん」を生きたいと願っているのだと思うのです。

 

 

そして小さなあの子も

あたりまえに

「じぶん」を生きたいと願うひとりです。

 

 

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2016年4月16日

 

映画『リリーのすべて』を観ました。

 

自分自身の経験を思い出したり

感情を重ねたり・・・。

 

リリーの言葉の中で

「りりーは、ずっとわたしの中にいた」

という言葉がありました。

 

 

ボク自身も

「わたし」として生きてきた24年間

ずーーーと心に「ボク」がいたことを思い出していました。

 

そして

「ボク」の存在

誰にも知られてはいけないと思って

生きてきたこと

 

「ボク」を生きたい!」と思い 「ボク」を生きれる!」と思えた時の

解放感と、喜び

 

そして

そのあと知る

現実問題として今の社会の中で

「ボク」を生きることの難しさ

 

そこからはじまった

「ボク」はどう生きたいのか?自分自身と向き合うということ

 

そして社会と向き合うこと

 

長い長い道のりでした。

そして

それは、今も続いています。

 

 

 

今から80年以上も前の実話をもとにした映画。

 

この時代にも

「ありのままのじぶん」を生きたいと思って

生きてきた人がいたこと。

 

そして

その人の隣には

同じように

「じぶん」を生きたいと思って

いっしょに苦しんだ人がいたこと。

 

 

あの時代を

あんな風に生きてきた人たちがいたから

今のボクはここにいる。

 

いま

にじいろi-Ru (アイル)が伝えていることが

80年後を生きる人たちにとって

「ありのままのじぶん」でいられる

世の中になっていると信じたいと思います。

 

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2016年4月4日

 

新年度が始まりました。

 

にじいろi-Ru (アイル)では

4月23日(土)に

第1回 i-Ru(アイル)の会をします。

 

i-Ru(アイル)の会の説明は

こちらへ

 

 

ボク自身

「女の子」なのに“おちんちん”が欲しいと思う自分はおかしい

「女の子」なのに女の子が好きな自分はおかしい

自分は、みんなと違う!おかしい!

 

長い間そう思って生きてきました。

 

そしてそのことは誰にも言ってはいけないことだと

思いながら生活していました。

 

多様な性について知った後も

じぶんのセクシュアリティをなかなか肯定できず

じぶんのキモチを伝える言葉もなく

苦しい毎日を過ごしていました。

 

そのときのボクにとって

大事だったことは

ボクがボクでいられる場所があるということでした。

 

じぶんはいったい何者?

自分を生きたい!

 

いろいろ話せたり

聞いてもらったり

聞いたりできる場所。

 

i-Ru(アイル)の会が

誰かにとって

そんな場所になると嬉しいです。

 

 

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2016年3月25日

 

今日は

にじいろi-Ruが伊丹市議会に提出した

「セクシュアルマイノリティ(性的少数者)の人権を守るための請願書」が

通るかどうかの結果を見届けるため

議会傍聴に行ってきました。

 

結果は採択!

 

これで

伊丹市にもセクシュアルマイノリティのための

相談窓口ができることになります。

また

どんな課題があるのか調査し

さまざまな取り組みが実施されていくと思います。

 

これから

どんな窓口にするか

どんな取り組みや政策が必要なのか

具体的にいろいろ考えていかれると思います。

 

にじいろi-Ruとしても

行政の方といっしょに考えていこうと思っています。

 

ボクたちがにじいろi-Ru(アイル)を立ち上げた

昨年の2月

市役所に行って

「当事者の声をきいてほしい」

「学校で困っている子どもたちがいる」

と言いに行っても

「当事者の方が出てきてくれないので…」

「やっていきたいんだけど、予算が…」

「夏には研修をする予定です。」

なかなか動いてもらえませんでした。

 

じゃあ

まず自分たちで動こう!と

はじめたのが

①個々の相談事業

②職員の方たちとの「おはなし会」

③講演活動

でした。

 

あれから

1年と2か月

 

 

セクシュアルマイノリティのこどもたちが

ありのままの姿でいれる居場所(学校・家庭)をつくりたい

 

全てのこどもが

「多様な性」に出会うきっかけをつくりたい

 

そんな思いで

いろんな方法で

自分たちなりに活動をしてきました。

 

「おはなし会」のような

ひざを突き合わせて

自分の話をしたり

こどもの話しをしたり

多様な性について考えること

それは

とっても大切だと考えています。

 

もう一方で

ボク自身が、しんどいなぁと感じてきた

市役所での対応や制度の改善については

仕組みや制度を変えていく必要があります。

 

今回提出した請願書は

その一歩。

 

だから、これが通ったことは

とても嬉しいです。

 

でも、これははじまりにすぎない。

 

どんなかたちを

どうやってつくっていくか。

 

いろんな人が

いっぱい話をして

みんなが

「じぶん」をいきるための仕組みを

つくっていけたらいいなぁと思います。

 

 

さぁ、今日の夜は「おはなし会」。

どんな話ができるかなぁ。

 

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2016年3月4日

 

小さなあの子から

「明日参観日、来て―。」と

電話があった。

 

何日か前に

あの子と

参観日のことを話した時は

「怖いねん…」と

言っていた。

 

クラスに行くと

少し緊張してるみたいやけど

夏の運動会の時とは

違う顔をしたあの子がいた。

 

ずっとつけたかった

名札を付けて

 

 

授業の中で自分の夢を

みんなの前でひとりずつ言う場面があった。

 

ドキドキしてるんやろうなぁ…

 

ボクはドキドキしていた。

 

あの子の番がやってきた。

 

ともだち

たくさんの保護者の前で

大きな声で

自分の夢を言う

小さなあの子。

 

ホンマにすごいな

ホンマに頑張ったな。

 

じぶんで

じぶんの居場所をつくっている

小さなあの子は

ほんとうに大きく見えた。

 

授業が終わって

まわりのこどもたちが

あたりまえにあの子の名前をよんで

嬉しそうに話しているあの子。

 

参観日は

日々の生活の中の

ちっちゃなことやけど

あの子にとって

今日のあの時間は

きっと

大切な時間になったと思う。

 

ボクは

いつも

小さなあの子に

力をもらっている。

 

ボクはボクができることをしよう。

 
   
 

 

3月12日(土)

絵ことば作家のたかいたかこさんと

にじいろi-Ruスタッフのボクとコンちゃんの3人で

講座をします。

 

3人の体験をお話しした後、トークをします。

テーマに関心のある方ならば

どなたでも参加いただけます。

先着30名です。

申し込みは、明日までです。

 

当日は手話通訳もあります。

 

また、ロビーでは

 「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」パネルの展示 をしています。

展示期間は、3月9日(水)~3月15日(火)

 

 http://www.ikoramu.com/html/event.php?mode=show&seq=145

 

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2016年2月22日

 

にじいろi-Ruを立ち上げて

1年が経ちました。

 

絵本「じぶんをいきるためのるーる。」を子どもたちに届けたい。

 

そんなキモチからはじまた

にじいろi-Ruの活動。

 

今の活動は

「絵本を子どもたちに届けるには、まずまわりの大人の人に知ってもらおう」

ということで

色々な場所に行ってお話をしたり

絵本を紹介したりしています。

 

この1年の活動で

絵本に出会った子どもたちの

ことばや、感想、行動は

「この絵本をつくってよかった。」

「もっとたくさんの子どもたちに、この絵本を届けたい」

という思いを強くさせています。

 

小さなあの子は

この絵本に出会った時

「この絵本を読んだら元気が出るねん。」

と言ってくれました。

 

そして

学校のクラスの中で

この絵本を紹介したことを教えてくれました。

 

「じぶんの きたいふくを きる。」

「じぶんの したいかみがたに する。」

「じぶんの つけたいしたぎを つける。」

「じぶんの つかいたいことばで はなす。」

「じぶんの すきなひとを すきになる。」

「じぶんのことを おかしいとおもわない。」

 

この6つのるーるが

小さなあの子にとっても

大切なるーるなんやな。

 

あの絵本をみんなの前で紹介することで

あの子はきっとみんなに伝えたいことが

あったんやろうなぁと思う。

 

こどもたちに

「じぶんでいいんやでー」って伝えたい。

「ひとりじゃないよ。」って伝えたい。

 

この絵本を

ひとりでも多くの子どもたちに届けるために

動いていきます。

 

 

そして、報告があります。

 

にじいろi-Ruとして

伊丹市議会に

『性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の人権を守るための請願書』

を提出しました。

 

この請願書が可決されたら

伊丹市に

セクシュアルマイノリティ当事者や家族等のための

相談窓口ができます。

 

そして当たり前に「じぶん」を生きることができる仕組みづくりが

具体的に考えられていきます。

 

3月の議会で決定します。

結果は、ここで報告しますねー。

 

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2016年2月7日

 

小さなあの子が学校に行く朝

時々近くの信号までいっしょに歩く。

 

つないだ手は

小さくて冷たい。

 

ボクが

「名札、どうなった?」って聞くと

 

「かわったで!」

嬉しそうな顔であの子は言う。

 

「そっか。よかったなぁ。」

とボクが言うと

 

「うん!やっとやで。」

とひとこと。

 

ほんまやなぁ。

今まで、ようがんばったなぁ。

ボクは心の中で言った。

 

がんばらなあかんことが

ひとつひとつ

減っていったらいいな。

 

いっしょに減らしていこうな。

 

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2016年1月30日(土)

 

昨日の「おはなし会」も

みんなでいろいろ話ができました。

 

 

今まで自分たちが当たり前だと思ってきた

「女の子」と「男の子」

 

でも

多様な性について知ったとき

教室の中で

ひとりで傷ついている子がいるかもしれない

ひとりで悩んでいる子がいるかもしれない

 

そんなことを思っている先生

 

その子のためにできることは何やろ?

 

その子が相談してきたらどうする?

 

保護者にはどうやって話しする?

 

参加された職員の方たち

ひとりひとりが

目の前にいる子どもたちを

思い浮かべながら話をしました。

 

 

ドキドキする・・・

 

そのドキドキって何やろ?

 

 

目の前の子どもが悩んでることを知ったら

 

とにかく

 

その子の話をちゃんと聞こう

 

そして

 

いっしょに悩もう

 

いっしょに考えよう

 

そんな話もしました。

 

 

 

みんなでいろいろ話していくことが

きっと、こども達に返っていくと信じています。

 

2か月後のおはなし会も楽しみです。

 

 

 

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2016年1月28日(木)

 

あしたは

第3回 「おはなし会」です。

 

2か月に1回こどもにかかわる職員の方たちとしています。

 

 

にじいろi-Ru(アイル)が考える

セクシュアルマイノリティのこどもたちの居場所

それは家庭や学校です。

 

こども達が「ありのままのじぶん」でいられる

家庭や学校をつくるためには

こども達にかかわる大人の理解がいると考えます。

 

そんな考えからはじまった「おはなし会」

 

目の前にいるこどもたちのことを思い浮かべながら

いろいろ話ができたらいいなぁと思っています。

 

お待ちしていまーす。

 

「おはなし会」の詳しい情報は「お知らせ」を見てください。

 

 

 

 

 

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2016年1月20日(水)

 

すごーく寒い日が続いている。

 

温かいコーヒーを飲んでいると 

小さなあの子がやってくる。

 

「おはよー。今日めっちゃ寒いなぁ。」

ボク達が言うと

 「滑りながら、来てん!」

嬉しそうに教えてくれた。

 

通学路に氷が張っていたらしい。

 

小さなあの子にとっては

こんな寒さ、へっちゃらなんやな。

赤いほっぺで笑うあの子を見ていると

「こどもにとって、楽しいことはこんな事なんやな。」と思う。

 

 

先日

ボクが描いた絵本「じぶんをいきるためのるーる。」を

大切にしてくれている

もうひとりの小さなあの子に

久しぶりに会った。

 

自分の好きなこと、興味のあることを

いーっぱい話してくれた。

 

話すのが楽しくて

聞いてほしくて

イキイキしていた。

 

じぶんが好きなことを

「すきやねん」って

あたりまえに言える社会にせなあかんなって思った。

 

 

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2016年1月14日(木)

 

2016年が始まって2週間が経ちました。

今年もよろしくお願いします!

 

今日も

小さなあの子は

朝、ボクたちに「おはよー」って言って学校へ行く。

 

今日は学校楽しいかなぁ…

なんかいやなこととか言われてないかなぁ…

 

そんなことを考えると胸がキューっと痛くなる。

 

それでもあの子は笑顔で「いってきまーす」と言ってボクたちに手を振る。

 

ボクたちは

「いってらっしゃーい」って言ったあと

あの子のうしろ姿を見守る。

 

あの子は必ず振り返って

もう一度ボクたちに手を振る。

 

あの子にとって

今の学校で

「じぶん」を生きるということは

とっても大変なことなんやと思う。

 

それでも

「じぶん」を生きたいと

毎日がんばっているあの子を

本当にすごいなぁと思う。

 

「そんなにがんばらんでいいんやで」

って言ってあげたい。

 

でも頑張らな、今の学校には行かれへんもんな。

 

ボクたちも

いっしょに頑張るで。

 

*メッセージをくださる方へ*

     にじいろi-Ru(アイル)からの返信メール ( jibunrashiku1999@gmail.com ) を受け取れるようにしておいてください。

 

 

【メッセージ】

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